謹賀新年2018

2018戊戌歳



 新春の言祝ぎ


     謹みて言上致します


 旧年中と相変わりませず


 本年も何卒宜しく


     お願い申しあげます



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The Miriam and Ira D. Wallach Division of Art, Prints and Photographs: Photography Collection, The New York Public Library.

"Studio portrait of a dog in a chair wearing a hat."

New York Public Library Digital Collections. Accessed December 31, 2017.



http://digitalcollections.nypl.org/items/510d47e0-833f-a3d9-e040-e00a18064a99




2017年総括

例年通り、一年間の総括です。う〜ん、例年に比べて仕事量が減っている気が(9月のキツいスケジュールを除いて)。年か? とはいえ、年明けには提出済みの原稿5本(書籍×3=仏像写真/こども風土記/遺影、雑誌×1=イルミネーション、ウェブ×1=アーカイヴ)が、だんだんと公刊されていきます。でも、まあまあゆっくり過ごした1年でした。海外は、国際記号学会で、リトアニアカウナスにて発表してきました。それから3年間続けてきた文化庁メディア芸術祭アート部門の審査委員の任期が終わりました(結構、大変でした)。

では、来年もよろしくお願いいたします。

謹賀新年2017


2017丁酉歳


 新春の言祝ぎ


     謹みて言上致します


 旧年中と相変わりませず


 本年も何卒宜しく


     お願い申しあげます



The Miriam and Ira D. Wallach Division of Art, Prints and Photographs: Photography Collection, The New York Public Library. "Rooster." New York Public Library Digital Collections. Accessed December 31, 2016. http://digitalcollections.nypl.org/items/510d47e0-a7ec-a3d9-e040-e00a18064a99




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2016年総括

ようやく2016年の総括を。いつもだったらもう少し早くアップしているけれど、今年は授業が28日まであって、バタバタしていて……
海外は、国際美学会議で初の韓国。新しく取り組んだトピックとしては、戦後教育における版画の問題と電気/照明の視覚文化論ですね。後者については3月くらいにブラッシュ・アップしたヴァージョンを発表しようかなと。
3月いっぱいで4年間つとめた学部長職が任期満了で、ちょっとだけゆったりとした1年でした。

  • 1月
    • 9日:研究発表「複製と真正性――聖なるイメージの複製について」、「デジタル化時代における映像文化の日常的変容」基礎理論班 2015年度第5回会合、於・早稲田大学
    • 22日:トーク「ブックマスターによるギャラリートーク」(竹宮惠子と)、於・京都精華大学ギャラリーフロール(「本の空間――ざわめきのたび」展関連企画)
  • 2月
    • 著書『第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品集』文化庁メディア芸術祭実行委員会【共著】(執筆 アート部門大賞 Waiching Bryan CHUN, "50. Shades of Grey"贈賞理由、19/アート部門優秀賞KASUGA (Andreas LUTZ / Christoph GRÜNBERGER), "Wutbürger"贈賞理由、35/審査講評「オールド・メディアの想像力」241-242〔英訳:"The Imaginative Power of Old Media," 289-290〕
    • 著書 Andreas Lutz, Wutbürger, Berlin: DISTANZ Verlag(執筆 "Vorwort/Preface" ページ数なし)
    • 5日トーク、第19回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞『Gill & Gill』上映&トーク(Louis-Jack HORTON-STEPHENSと)/アート部門優秀賞『Ultraorbism』受賞者トーク(Marcel·lí ANTÚNEZ ROCAと)、於・国立新美術館
    • 14日:コメンテーター、京都市立芸術大学芸術資源研究センターワークショップ「メディアアートの生と転生――保存修復とアーカイブの諸問題を中心に」(高谷史郎、石原友明、久保田晃弘、畠中実、松井茂、加治屋健司と)、於・旧崇仁小学校
  • 3月
    • 学術論文「近代日本における〈民衆〉の発見――1916年〜1922年」『ポピュラーカルチャーの美学構築に関する基盤研究 研究成果報告書 2013-2015年度』7-11
    • 学術論文「キッチュとモダニティ――権田保之助と民衆娯楽としての浪花節」『大正イマジュリィ』No.11(特集「〈音〉の空間――大正、近代」)、大正イマジュリィ学会、9-21
    • 5日:司会、シンポジウム「写真の複数の〈原点〉――複写・複製・写し」(マイケル・グレイ畠山直哉、青山 勝と)、於・京都国立近代美術館(「キュレトリアル・スタディズ10 写真の〈原点〉再考――ヘンリー・F・トルボット『自然の鉛筆』から」展関連企画)
    • 6日:研究発表「版画教育の1950年代――『北白川こども風土記』の視覚」、公開研究会「こどもと郷土――『北白川こども風土記』を読む」、HAPS OUR SCHOOL「HONESTY AND MODESTY」、於・京都、HAPSスタジオ
  • 4月
    • 13日:後見・まとめ、トークイヴェント「『ほったまるびより』をめぐる、いくつかの家のはなし」(吉開菜央、鄢田菜月、本間智希と)、於・MEDIA SHOP
    • 23日:トーク、Creators@Kamogawa 座談会「ビッグデータ時代の芸術表現」(レーナ・インケン・シェーファー、ユーディット・ゼング、ライフ・ラント、ヤコブ・ノルテ、藤幡正樹、小崎哲哉と)、於・ゲーテ・インスティテュート・ヴィラ鴨川
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
    • 27日:トーク、納涼! 公開研究会 「こどもと郷土 ─『北白川こども風土記』を読む2」(池側隆之、一色範子、菊地暁、福島幸宏と)、於・Gallery PARC(「タイルとホコラとツーリズム season3 《白川道中膝栗毛》」展関連企画)
  • 9月5〜9日:集中講義 「(プロジェクトワーク演習1/都市とポピュラーカルチャー)(京都精華大学横浜国立大学:小松正史、荏開津広すがやみつる、蘆田裕史と)、於・横浜、BankArt NYK
  • 10月
    • 1日:トーク、FORUM KYOTO for NUIT BLANCHE KYOTO 2016(小平篤乃生と)、於・FORUM KYOTO
    • 9日:トーク、「車窓にうつすーー鉄道と視覚」(大洲大作と)、於・岩槻市旧民俗文化センター(さいたまトリエンナーレ2016、大洲大作展《Commuter/通う人》/《車窓をあつめる》関連企画)
  • 11月
    • 19日:講演「観光ポスターとトポグラフィ――人を動かす技術」、シンポジウム「観光ポスターに見る日本の近代ツーリズムについて」(「なにで行く どこへ行く 旅っていいね」展関連企画)、於・京都工芸繊維大学
  • 12月


今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

イヴェント告知

ついでに今後の参加イヴェントの予定もアップしておきます。

  • 3月6日(日)15:00〜、於・HAPSスタジオ

1959年に『北白川こども風土記』(山口書店)という一冊の本が刊行されました。北白川小学校に通う4年生の児童たちが3年間かけて調べた郷土・北白川の考古、歴史、風俗を、こどもたちによる木版画とともに一冊の本にまとめたもので、梅棹忠夫が「これはおどろくべき本である」と絶賛した本です。翌年には短編劇映画として公開されました。
もちろんこどもたちだけの力でこの本ができあがったわけではありません。指導した教諭、調査に応じた故老だけでなく、大学などに所属する多くの研究者もこどもたちを助けました。これには、農業など古くからの諸産業に従事する人びとと、新興住宅街として発展する街に住む研究者やサラリーマンたちが混じりあう北白川という「郷土」の特性も影響しているでしょう。
本研究会では、『北白川こども風土記』を通じて、近代京都の歴史・地理、戦後の研究と教育の関係、郷土史の可能性について、かつての小学校の教室で再考してみたいと考えています。

メディア芸術祭

今年も文化庁メディア芸術祭の受賞作品展が行われています。


去年に引き続き、アート部門の審査委員を務めていて、今年の受賞作品集にも寄稿しています。「審査講評」と、受賞作品への「贈賞理由」×2です。

  • 2016年2月
    • 『第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品集』文化庁メディア芸術祭実行委員会【共著】
      • アート部門大賞 Waiching Bryan CHUN, "50. Shades of Grey"贈賞理由、19
      • アート部門優秀賞KASUGA (Andreas LUTZ / Christoph GRÜNBERGER), "Wutbürger"贈賞理由、35
      • 審査講評「オールド・メディアの想像力」241-242〔英訳:"The Imaginative Power of Old Media," 289-290


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また、贈賞理由を執筆した縁で、ドイツで出版された"Wutbürger"のカタログに前書き(Vorwort/Preface)を寄稿しました。


自らの備忘も兼ねた告知でした。