2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

アベサダと見立て

昨日載せた写真のような途中で切断された木や電柱を、トマソンの分類学では、「アベサダ」と分類するだろう。高名なサクソフォーン奏者ではない(古いネタ)。もちろん劇団大人計画の人でもない。『愛のコリーダ』のモデルとなったあの事件から来ている→阿部…

双頭猫

寒い朝、ペット用のヒーター(ピンクの奴)を分け合う。X字状にクロスしていて、双頭の怪猫みたいに見えなくもないけど、取り敢えず和やかな景である。 と思ったら、やっぱり「取り敢えず」だった。結局は喧嘩に。

ノヴェルティ・ソング

昨日、id:spaceoddity君に薦めたCD(「必買」とはよう言わんけどね)。 まずは湯浅学編集の「男」--ブロンソンズ的な意味での「男」--な曲ばっかりのコンピレーション。「曲」と書いたが、猪木とか長島とかは語りだけだし、大山総裁に至っては呼吸法だけ(…

ジュンク堂京都BAL店

2月末にオープンしたジュンク堂京都BAL店に、漸く行く機会があった。あまり時間がなかったので、しっかりと見ることはできなかったが、やはり「京都一」を謳うだけあって、なかなかの品揃えだった。四条店より通路が広く、見やすいし、結構輸入物の写真集な…

認められないど根性

最近、朝のニュース・ショーなどで「ど根性大根」というのが紹介されていて、どっかの寺の住職がまたそれにあやかって「ど根性地蔵」なんてゆるーいの(みうらじゅんの餌食になりそうなの)を作ったなんていうのも見たけど、あれは大根だから話題になるんで…

論文拝受

論文の抜き刷りを二編御恵投頂きました。有り難うございます。 佐藤啓介「あとにのこされたものたち--考古学から哲学への還路」『往還する考古学(近江貝塚研究会論集2)』2004年5月 痕跡と考古学的構想力 - 蒼猴軒日録で書いたように、先日のシンポジウムで…

アマリロ

子供の頃、テキサスといえば、ヒューストンでも州都オースティンでもなく、ザ・ファンクス(ドリー・ファンクJrとテリー・ファンクの兄弟)の道場があり、スタン・ハンセン、ボブ・バックランド、ディック・マードック、ジャンボ鶴田を育てたアマリロだっ…

世界遺産学部

ソフトバンクが出資して、「日本サイバー大学(仮称)」というのが出来るらしい(安永航一郎とかのSF系のパロディ・マンガに出てきそうな名前。「(仮称)」も込みで)。ソフトバンク社によるプレス・リリース「株式会社によるインターネットを活用した通…

アナクロニズム

古い屋敷(何処かの藩邸か)の門を遺した修道院の「郵便新聞差入口」。なかなか洒落たタイポグラフィで、とりつけた頃(1930年代くらいだろうか)は、もしかしたら古い構えの門と不釣り合いだったかもしれないが、ここまで時間が経つと結構しっくり来ている…

コニア画

旧聞に属することらしいが、「コニア画」というものが、作者不詳ながら(だいたいこういうのは、作者不詳だろうけど)、いろんな掲示板でコピペされているということを知った。 「コニア画」とは何か。論より証拠で↓ コニア画コニア画コニア画コニア画コニア…

木製パサージュ

倉庫の明かり取り。こうやって写真で見るとパリのパサージュみたい。ただ向こうは鉄骨とガラス、こちらは丸太とプラスティックの波板。しかし、この木組み、素人から見ると無造作だが、おそらくは相当な強度なんだろう。

「ブルース」か「ブルーズ」か

この日録では(とくに最近では)、「blues」を「ブルーズ」と表記しているけど、ほんとに「ブルーズ」でいいのか、単なるスノビズムなんじゃないか(→ブルーズの発見 - 蒼猴軒日録)と思ってたら、『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キー…

疑似イヴェントと模造記憶

ケーキ・カット撮影会とは、遺体と写真 - 蒼猴軒日録でも書いたが、「皆様、どうぞご遠慮なさらず、前にお進みになって、写真をお撮り下さ〜い」ってヤツ。ケーキ・カットをする新郎新婦は、ナイフで切る手を途中で止めて、カメラを見つめることを促される。…

写真の時間

昨日は従兄の結婚式。みんな幸せそうで良かった。で、最近、すっかりお馴染みになったケーキ・カット撮影会。

PEの曲タイトル

ある世代の、ある特定の音楽的な趣味の傾向を持つ人たちにとって、パブリック・エネミー(PE)の登場って衝撃的だったと思う。一枚目(Yo Bum Rush the Show)の段階では、ニュー・スクール・ヒップ・ホップの新世代が出てきた、くらいの扱いだったと思うけ…

三月書房でいろいろ

昼飯の材料(いろいろ考えたけど、最終的に辛肉もやし味噌うどんにした)を買いに出たついでに、久しぶりに三月書房に寄って、本を色々買ってしまった。 いしいひさいち『くるくるクロニクル (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-22))』 荒俣宏編『福助さん』 川…

久しぶり

どないしとったん? 乃公もおるよ

ボブ・ロス論

風景論ネタ、もういっちょ。 30分で、うだうだ喋りながらピクチャレスクな風景画を描き上げてしまうアフロのおっさん、ボブ・ロスのDVDが6本も出ている→Amazon | 本, ファッション, 家電から食品まで | アマゾン 僕がニューヨークで住んでた部屋には、ケーブ…

風景論を語る赤瀬川原平と柳田国男

一昨日挙げた本=赤瀬川原平『四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)』。「大人のための絵本」を謳うシリーズなんだけど、この風景論が秀逸である。「風景」というのを人間特有の--しかも近代特有の--場所認識の方法の一つとして、その歴史を、とくにフレ…

痕跡の隠蔽

以前、痕跡の生成 - 蒼猴軒日録で挙げた現場。どうやら壊された家の痕跡を隠すことにしたらしい。とはいえ、ほんの少し屋根の痕跡がはみ出て、少しは自己主張している。かつては、痕跡隠蔽(犯罪現場だね、この言い方じゃ)をするときには、トタンの波板が定…

フルートのジャズ・ファンク

いや〜、格好良いな。ほとんどジャケ買いだけど、気に入った。Blacks & Bluesアーティスト: Bobbi Humphrey出版社/メーカー: Blue Note Records発売日: 1999/01/26メディア: CD購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る iTMSにもある→Bla…

TSUTAYA投げ売り

山から下りてきたら出町柳の駅でTSUTAYAの投げ売り。ケミカル・ブラザーズ、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、フージーズ、『大阪ソウル・バラード』のCDと『笑う犬の生活』のヴィデオを購入。

アカセガワ

会議に出たあと、学生有志の勉強会に。美術館の歴史についてのヴィデオのスクリーニングをするつもりだったんだけど、どうしてもテープが見付からず、急遽アカセガワ・スペシャル。ネオ・ダダ・オルガナイザーズについてのドキュメンタリーを見たあと、ハイ…

躑躅のレリーフ

どうなってるんだ。土塀に張り付いたレリーフ状の躑躅。 横から見たらこういう感じ。 多分、土塀に開いた小さな穴から、躑躅の一枝が付きだして、成長したのだろう。植物系トマソンは、やっぱり強度がある。

ある寺の、瓦が埋め込まれた土塀。

風景ネタ二題

届いた。この二つで風景論一コマ作ってみようかな。四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2006/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (30件) を見るボブ・ロス“ジョイ…

巨大ヒーター

今日は、卒業式。普段は滅多に見ることのない着物やスーツ(今日は一応僕も)でキャンパスが溢れる日。体育館での式なんで、何時も寒くてしょうがないんだが、今日はヒーターの前なんで暑いくらい。でも、制作系の学部のある大学って、もっと派手でぶち切れ…

痕跡と考古学的構想力

東京のある美術史研究者に、「京都には、もの研っていう面白い活動をしている研究会があるけど、出てないの?」とずっと以前に言われていたhttp://www.k5.dion.ne.jp/~res/index.html。でも、なかなか研究会などに参加する機会がなかった。で、主催者の一人…

痕跡のパリンプセスト

土壁に刻まれた相合い傘が、風化し、文字が判別不可能になったもの(右は微かに読めるが)。刻まれた痕跡の上にさらに風雨など気象の痕跡が上書きされたと云える。昨日の発表でも、痕跡がパリンプセスト(羊皮紙は、一度書かれた文字を消して何度も再使用さ…

哲学・思想若手研究者の会

汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOGで告知されている哲学・思想若手研究者の会による第7回シンポジウム「美は、どこから、どこへ」を聞きに京大へ。