初夏神経

morohiro_s2005-11-05

買った!(今年は、あまり研究費を使ってなかったので)。国書刊行会の「日本写真史の至宝」シリーズから小石清『初夏神経』と堀野正雄『カメラ・眼×鉄・構成』(両方、格好良いタイトルだなぁ)。両方とも1930年代の新興写真運動のなかで発表されたもので、戦前の「前衛」を考える上では重要な写真集である。『初夏神経』は、刊行時の通り、表紙がアルミ製(従来はジンク板と言われていたが違うらしい)。光っている。凝ってるなあ。

初夏神経 (日本写真史の至宝)

初夏神経 (日本写真史の至宝)

↓に「大型本」って書いてあるけど、箱が大きいだけで、本体はB5判くらい。大名物とかで、箱が4重くらいになってバカでかくなってしまった茶入みたい。
カメラ・眼×鉄・構成 (日本写真史の至宝)

カメラ・眼×鉄・構成 (日本写真史の至宝)

こうした最近目立ってきた日本における歴史的な写真集の「復刻版」の刊行については、戸田昌子氏による「「復刻版」写真集の表現の技術的側面をめぐって」がウェブ上で読め、それに対する反応としては、id:photographology:20050814がある。