2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

四角形メモ

グレマスの本が一冊(『構造意味論―方法の探求』)、精華大にあったので借りてみた。この本は、グレマスが「意味の四角形」という図式を提示する前に出たもので、まだ四角形は出てこないが、その前段階といえるものが出ている。 グレマスが、まず採り上げる…

講義

日本美術史(留学生)。ちょっと浮世絵や洋風画など自分の専門にかたより過ぎたきらいがあるので、今日は江戸時代の諸画派--文人画、円山・四条派を中心に、長崎派、江戸琳派、復古やまと絵、禅画、いわゆる「奇想」画派まで--の概略を提示(1コマで済ますな…

80年代のヤンキーの人たちの腰に、よくこういうのがぶら下がっていたが、これはチビ猫の生身の尻尾である。チビ猫ライカは、正面から見ると三毛猫なんだけど、尻尾だけに縞が発現している。お父ちゃんかお母ちゃんか、あるいはお祖母ちゃんあたりにトラ猫が…

四角形ネタ(続き)

fukayaさん、mayumiさん、id:shirimeくん、昨日は、コメントどうも。また長くなりそうなので、コメント欄ではなくエントリとしてたてます。昨日も書いてあるとおり、数学は苦手なので、あまり突き詰めることはできません。あまり無理をすると、なんか変な怪…

街角のホルツァー

家に帰る途上で、停まっている車の後部で赤く輝く「緊急作業中」。遠くからでもはっきりと眼に飛び込んでくる。近づくと鼻を突くにおいがして、ガス工事中だと分かった。デジタル技術や液晶の進歩で、すでにレトロな存在となりかけている電光掲示システムだ…

意味の四角形

今週の院の授業で、ロザリンド・クラウスの「展開された場における彫刻」(『反美学―ポストモダンの諸相』)を読むと院生たちに約束したので、読み返している。これまでは、例のクライン群から導き出した図式--風景、建築、、非=風景、非=風景からなる四角…

きりっと

とりあえず新しい携帯電話付きカメラ(僕の使用法から言うとそっちの方が正しい)で猫を撮る。久しぶりに二枚目のアントン小父。

ジェリーさんとミックさん

ダイアナ・ブラウン&バリー・K・シャープというグループが80年代も終わろうとする頃、イギリスにいて、元祖グラウンド・ビートとも、アシッド・ジャズの先駆けとされていた。昔シングルを二枚持っていて、とにかく格好良かったんだけど、それが引っ越しな…

携帯

携帯電話を3年振りに機種変更した。学生が持ってたのを見て、小さくていいなと思ったソニー・エリクソンのpremini-II。ポイント契約してたのを忘れていて、それがえらい溜まっていたので、無料で変更したことになった。それで撮ったのが下の画像。↑のと比べ…

猟奇とネオリベ

といっても昨今のネオ・リベラリズムとは何ら関係はない。最近届いた古書目録に載っていた雑誌の名前。『猟奇実話--ネオ・リベラル』だって。東亜社という版元から1947年に出た雑誌で、名前の通り戦後に出た猟奇系のカストリ雑誌のようである。ローマ字で書…

ホットペッパー

id:seventh-drunker君に「ブログに載せとくわ〜」とか言ってて忘れてたサイト。テレビ見てて思い出した。ホットペッパーのCMを見ることができる→http://www.hotpepper.jp/doc/cm/。

物質文化リーダー

手持ちの物質文化論に関するリーダーを紹介(物質文化論については、id:morohiro_s:20051119#p1)。で、リーダーにはいろいろある(この「いろいろある」ってのを軽く書くつもりが、えらい長くなってしまって、上のエントリに独立させた)。このリーダーの場…

リーダー文化と脱領域性

何でもかんでもリーダー本を出すってのが英米(他の国については知らないが)で、何か新しい研究領域や研究対象が盛り上がるとすぐにリーダーが出る。しかも複数。視覚文化論なんて何冊出ているか。リーダーってのは、いわばショーケースというか、サムネイ…

風景切手

フランスの写真史研究者、グザヴィエ・マルテルさん(http://www.villa-kujoyama.or.jp/jp-CV-Martel.htm)のレジデンス(@ヴィラ九条山)に呼ばれ、お昼をご馳走になりながら、さまざまな話をする。彼の専門は、フランスの「名所」の写真による表象で、興…

国際美学会議

第17回国際美学会議の第1アナウンスメントが出た→http://www2.eur.nl/fw/hyper/IAA/Announcements/ankara2007.htm。2007年7月9〜13日で、場所はトルコ共和国はアンカラにある中東技術大学(METU - Middle East Technical University | WE CAN CHANGE THE WOR…

本をブラウズ

凄い頁。メリーランド美術大学(MICA)の図書館サイトのなかで、全337件の美術/視覚文化系の文献のデータおよび目次を見ることが出来る。これは使えそう。 http://pswebserver.mica.edu:88/__production/library/Texts/BkBrws.cfm

講義、講義

芸術学概論。前フリは、記号による世界の分節という話題の補足で、イヌイットにおける「雪」を表す単語が20以上あるという話をする。先週、虹は日本語では7色だけど、英語では6色、ショナ語では4色で、バッサ語に至っては2色という話をしたら、案の定…

スタ=プレスト

久しぶりに引っ張り出して穿いたスタ=プレスト。"Sta-Prest"とは、"Stay Pressed"の意で、リーヴァイスが1960年代に出した、洗濯してもプレス線が消えないというスラックス。モッド/スキンヘッド御用達として有名で、以前京都にあったモッド屋さん(大阪に…

蒼猴軒之書棚

視聴覚文化研究会の軒先を借りてまとめていた「蒼猴軒之書棚」--未邦訳文献目次情報一覧--を、過去日記内(蒼猴軒の書棚)に引っ越しし、一応、研究対象別にまとめた。以下の通り。 目次 id:morohiro_s:10001030 視覚文化Visual Culture: id:morohiro_s:1000…

講義、講読

美術史特講(院)。高山宏『奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ (講談社選書メチエ)』を配って、「驚異の部屋」から博物学的知への変化を復習。で、博物学的展示の例として、ロンドン万博(1851)とパリ万博(1867)の話へ。来週以降の1…

奉天名所

風景ものの絵葉書は、さほど蒐集の対象になっていないのと、量が途轍もなくあるせいか、結構賢い値段で手に入れることが出来る。コレクター性質をほとんど持ち合わせていない僕(何しろモノの分類整理が苦手なので)だが、多少は持っている。 で、「奉天名所…

コロニアリズムとトゥーリズム

昨日、拙ブログを御覧戴いているある研究者の方より、昨日書いた「風景スタディーズ」というものへの興味を記したメールを頂戴した。その方は、戦前、戦後の植民地観光を研究している方で、以前から僕もその方の論文などを拝読していただけに、こういう形で…

風景と権力

Landscape and Power作者: William J. Mitchell出版社/メーカー: University of Chicago Press発売日: 2002/04/15メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (11件) を見る今日紹介する本は、僕自身の研究のなかで大きな位置を…

鸚鵡

コーネル男ことid:spaceoddity君が持ち込んできた、ジョセフ・コーネルの作品より、鳥さんのコラージュ。

視覚文化としての百貨店

昨日のコメント欄でfukayaさんから「百貨店」に関する指摘があったので。 百貨店とは、19世紀にできた視覚文化のさまざまな装置を統合したものとして、注目されているものである。大体、世界ではじめて「百貨店Grand Magasin」と銘打ってパリに開店したボン…

江戸マンガ

マンガは好きで、授業などでも素材として使ったりはしているし、一度ドイツのマンガについて短文を書いたこともあるけれど、実際に何を書くかとなるといまいち切り口が思いつかなかったりする。これまで読んだマンガ論でどんなのがあったかなと考えていて思…

岩井俊雄講演会

あさって、木曜日、精華大でメディア・アーティスト岩井俊雄氏の講演会が行われるとのこと。院生のタン君(http://previous.i.am/)が企画したらしい。 京都精華大学アセンブリー・アワー講演会 岩井俊雄「パラパラマンガからメディアアートへ」:アセンブリ…

寒い朝

朝は冷え込む。起き出していくと、ペット・ヒータの上に押しくら饅頭状態で寝ていた猫もお愛想程度に立ち上がるが、それでも暖かいヒータから離れようとはせず、寝惚け眼で固まっている。

観光と視覚文化

「観光tourism」というものが、社会科学、人文科学の研究の対象になったのは、さして古いことではない。かつては、例えば、経営学や商学などで、ビジネスとして観光が話題になることはあったが、社会学や人類学が問題にし出したのは、もっと新しい(美術史に…

展示論:補遺

昨日の展示論、コレクション論に関わる文献が紹介されていたのを見つけた。早速カートにほりこむ。 ポーラ・フィンドレン『自然の占有―ミュージアム、蒐集、そして初期近代イタリアの科学文化』(id:passing:20051119#p2経由) ジョン・エルスナー、ロジャー…