2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

メガネ男子

なんか最近はメガネ男子が人気らしく、この歳になってこの職業なのに、いまだに裸眼で両眼1.5を保っている僕としては悔しい限り。昔は伊達メガネを掛けていたこともあったくらいメガネ好きなのに。 で、こないだの『ユリイカ』でも書いてあったが、メガネ・…

アマゾン荷

日通のKさん、朝からありがとう。 Jeremy Black, Maps and Politics (Picturing history) この本が入っているシリーズ、Picturing History(http://www.reaktionbooks.co.uk/list_picturinghistory.html)は、『社会学と歴史学』のピーター・バークや『病気…

視覚的展示

id:spaceoddity君がジョセフ・コーネル論を書くというので、色々話を聞いているうちに思い出したのが、買ったまま本棚に放置していた『視覚的展示』という論集である。ニューヨークのDiaアート財団(Dia | Home)による「現代文化に関する討議」シリーズのひ…

猫アート

この間、院生たちと話していて、ロザリンド・クラウスの「彫刻とポストモダン--展開された場における彫刻」(『反美学―ポストモダンの諸相』所収)という有名な論文があるという話をしていたら、インスタレーションの要素を自作に取り入れている学生が少なく…

モノの社会生活

美術史、メディア研究、文化の社会学において、脱領域的な研究の場として登場した視覚文化visual cultureについて紹介してきた。視覚文化研究とは、大雑把にいうと、「美術」という価値判断を含む概念をもって限定されてきた研究対象を、「視覚によって知覚…

段ボール猫

猫に入ってくれといわんばかりの形状。 今日は、島本田鶴子さんの書展(http://www.dohjidai.com/dmhtml/05-1115.html)に行き、さらにイタリア人のジャポニスム研究者と会う。ちりめん本の話や顔料貿易の話などをする。

『文化の荷解き』序

以前、紹介した観光芸術についての論集『文化の荷解き』の序論冒頭部の翻訳が、ハードディスクの奥底から見つかったので、http://avcs.g.hatena.ne.jp/morohiro_s/20051110/p1に挙げておいた。

視覚文化リーダー(イギリス版)

今日もはよから文献紹介。イギリス版のリーダーで、御大ステュアート・ホール(しかしこの人も「ステュアート」か「スチュアート」かはっきりせんな。検索しにくいったら)が編纂に関わっているオープン・ユニヴァーシティの大学院のメディア論専攻のための…

講義x2

芸術学概論。ソシュールの記号論の基礎。記号における有徴、無徴の問題。あと、表象のシステムとしての遠近法というトピックにちょっとはいる。 写真論。遺影写真論総まとめ。これまでの痕跡論を踏まえながら、単なる肖像が「遺影」--フェティッシュ--となる…

おたまじゃくし

猫の尻。

津田睦美写真展

精華から同志社への移動の途上で、id:photographology:20051115でも触れられていた津田睦美さんの展覧会、「One Day in Hiroshima」(ギャラリー・イシス)に行く。 →津田睦美写真展 サイトでも挙げられている原爆ドームと原爆ドームのプラモデル(こんなも…

講義、講読

美術史特講(院)。小ネタ集。杉本博司展など東京で行ってきた展覧会の報告。『東京スキャナー』と『東京静脈』を使って、都市の表象の問題。それと絡めて、ド・セルトーの戦略/戦術、場所/空間、テクスト/読む実践の噺。 文献講読@同志社。モノと概念と…

灰筒

キーホルダーにつけた携帯用灰皿。「灰皿」というよりは「灰筒」か。これで持って出るのを忘れなくなった。

視覚文化リーダー(アメリカ版)

おそらくは、一番早く編まれた視覚文化にかんしてのリーダー(読本)を紹介したい。 昨日のエントリで紹介した『視覚文化--イメージと解釈』があくまでも、美術史研究における革新運動という側面が強かったのに対し、アメリカで編集されたこのリーダーに、い…

講義

日本美術史(留学生)。浮絵の第二世代。秋田蘭画、司馬江漢などによる洋風画の展開。江戸における博物学の流行と科学的・分析的思考の問題など。

低周波

2年ほど前にぎっくり腰をやって、それから季節の変わり目には、腰痛がしていたのだが、今年は毎晩寝る前に低周波治療器を30分ほどしているせいか、痛くならない。助かった。

冠教授

オールスターは、サンヨー・オールスターだし、福岡ドームは、Yahoo!ドームと、なんでも冠がつく御時世で、そのうちトヨタ国土交通省とか経団連経済産業省なんかが経費削減とか小さな政府とか構造改革とかいって出てきて、郵政公社が臨時国会を買って民営化…

イメージと解釈

何か朝の日課になっている…… 今日はクラシック。おそらく、「視覚文化〔visual culture〕」という言葉が、表だって使われた最初の本である。もちろん、これより前にマイケル・バクサンドール(『ルネサンス絵画の社会史 (ヴァールブルク コレクション)』1974…

本地垂迹

学部生の頃、参詣曼荼羅にちょっと興味を持っていたことがあって、本地垂迹説って面白いと思った。修士の頃は、民衆宗教の研究に興味を持っていたこともあって、初期の天理教などの神仏習合の様相というのもおもしろいなあと思っていた(明治期に教派神道に…

獲物リスト2

東京芸大美 『吉村順三展』(展覧会図録) 『もうひとつの明治美術』(展覧会図録、静岡県美ほか) 『明治の洋画』(展覧会図録、北海道近美) 『鹿子木孟郎展』(展覧会図録、府中市美) 明治期の洋画で、黒田清輝一派に「旧派」と名指されて、いわば排除さ…

消滅するものの言説

昨日のエントリを承けて、「伝統の創出」論の成果の一つを紹介したい。コメント欄で言及された『「里」という思想 (新潮選書)』とも重なる問題だろう。『消滅の言説』という書名は、ジェームズ・クリフォードのいう「エントロピックな語り」の影響下にあるの…

鮭ペン

東京芸大のミュージアム・グッズ、高橋由一の《鮭》がプリントされたペンである。縦長の絵だからペンにプリントするのは確かにいいけど、何と言っても地味である。色が暗いからね。流石「ヤニ派」。でも、現物はもう少し明るいんだけど(東京藝術大学大学美…

日本近代における伝統の創出

目次情報。歴史家エリック・ホブズボウムによる「伝統の創出(Invention*1 of Tradition)」論(『創られた伝統 (文化人類学叢書)』)を承けるかたちで、アメリカの日本研究者(歴史学、社会学、人類学など)たちが近代における「伝統」というものの構築を論…

獲物リスト1

今回の東京行きで手に入れたもののリスト。とりあえず手で持って帰ってきた分。 東近美 『ドイツ写真の現在』(展覧会図録) 『モダニズムの光跡:恩地幸四郎・椎原治・瑛九』(展覧会図録) 清水穣『ゲルハルト・リヒター/オイル・オン・フォト、一つの基…

建築/都市とその表象

今回の東京行きでは、リプレゼンテーション、すなわち表象=再現=代行の問題をさまざまな角度から考えさせられる展示に出会った。以下、メモのようなもの。 建築を展示すること:吉村順三建築展 建築の表象・表象の建築:杉本博司展 「一覧」すること:都市…

猫の箱詰め

上から見るとこんな感じ→=この箱に入ってきた『きょうの猫村さん 1』の代わり? 猫の箱詰めといえば、相当以前に紹介したことあったけど、念のため、もう一回→http://www.ironhearts.com/diary/archives/000803.html。 『漫画家さんちの猫―人気作家のネコマ…

『手作りの文化』

アメリカ時代の友人、オクシデンタル大学で教えているモーガン・ピテルカ(http://faculty.oxy.edu/mpitelka/index.html)が、研究会で京都に来ていて、帰る間際にうちによって著作をプレゼントしてくれた。楽茶碗の歴史を、マテリアル・カルチャーの視点か…

美術館はしご2

今日も。 ICC アート&テクノロジーの過去と未来展(http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/PossibleFutures/index_j.html)=あまりメディア・アートってこれまで興味なかったんだけど、歴史を辿るこの展覧会のおかげで興味を持つようになった。とくに60年…

ひまつぶし

東京での細かい移動のひまつぶしに役立ってくれたiPodとGBA(麻雀ゲーム入り)。

存在物たち

id:photographology:20051110経由で。存在物作家の河合晋平さんのサイトがリニューアルしたらしい。 →The Art Works of Shimpei Kawai。 『写真のキーワード―技術・表現・歴史』や『ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるための方法論』の表紙に作品…