class

講義情報ブログ

来週月曜日から、今年度の講義がはじまります。 昨年度までは、「class」というカテゴリーで、ひっそりと(クラスで正式に公表する訳ではないという意味)、メモ程度に講義の内容などをアップしていましたが、今年度からは、はてなのサブアカウント(id:sato…

新年度

今日から新年度。今年度もよろしくお願い致します。 さて、京都精華大学が今日付で芸術学部を改組し、2学部(デザイン学部とマンガ学部→http://www.kyoto-seika.ac.jp/t_news/pretool2/index.html)を新設(人文学部を入れて、4学部体制)することになりまし…

講義x2

芸術学概論ラスト。先週の補足として、複製技術時代の音楽としてのエレクトロニカ=「音楽作品」概念への挑戦。映画『モジュレーション [DVD]』。最後のネタは、コスチュームとファッションとストリート・スタイル。日常的な抵抗の戦術としてのブリコラージ…

講義

美術史特講(院)ラスト。余り人がいなかったので、サンプラーで遊んだり、セヴェラルネスの話をしたり、ストリート・スタイルについて話したり、半分雑談。

講義+発表会

日本美術史(留学生)ラスト。戦後史と美術。具体美術教会協会とネオダダ、もの派などを概説。 午後は、修士課程の学生による修了発表会。

講義X2

芸術学概論。複製文化と流用について。複製技術としての写真。ダダ、ポップ・アート、パンク・デザインにおける流用。音における複製技術としての録音。フォノグラフからデジタルまで。ヒップ・ホップにおける流用(サンプラーを教室に持ち込んで実演)。あ…

講義、合評、講読

美術史特論(院)。前フリ(にしては長かったけど)映画『MOOG [DVD]』の断片を見ながら、音を「合成」することや、未来の表象について語る。本編としてはクリフォードの「プリミティヴィズム」展批判について。「消滅の語り」と「生成の語り」。ブリコラー…

講義

日本美術史(留学生)。桃山期から戦前に至る視覚文化における日本と西洋の関係を総ざらえ。とくに、国民国家のイデオロギー装置としての「美術」の問題(東アジアの諸地域における「洋画」の問題と併せて)と、1910年代くらいからの「前衛」意識の登場に焦…

講義x2

芸術学概論。視覚文化の制作物(artifact)の生産について。素材(原材料)と道具。美的資源と模写。コピー/レプリカ/フェイク→ファン・メーヘレン事件。複製技術について。 写真論。今日は小ネタ集。「ドイツ写真の現在」展の紹介。昨日も見せた心霊写真…

講義、講読

美術史特講(院)。新着本紹介としてヨーロッパ写真美術館、メトロポリタン美術館を巡回した心霊写真展の図録The Perfect Medium: Photography and the Occult。本題は「20世紀美術におけるプリミティヴィズム」展を巡る論争について。 文献講読@同志社。…

講義

日本美術史(留学生)。年明け一発目。「美術」概念の創出と洋画/日本画という枠組み。国民国家の装置としての美術。近代以前の仏画と《悲母観音》の違い(拝むものから見るものへ)。さらにモダニズムの美術とモダニズムの美術史へ。

講義x2

世の中は休日だけど、大学は開校(講義最終日ってことで)。まあ、休日の理由が理由だけに、学校に行くことにはやぶさかではない。学生は休みたいだろうけど。そういやコロンビア大学も、「国民の休日」が休みとは限らなかった。退役軍人の日は開校で、選挙…

講義?+講読

美術史特講(院)。必死で9時に大学に辿り着き、こんな日、学生も大変だろうなと思ってたら、やっぱり誰もいない。とはいえ徐々に集まってきてくれた(えらい!)。でもいつも程はいないので、今日は講義をやめて、DVDでも見ようと。何枚か持っていって学生…

講義、報告会

日本美術史(留学生)。近代に入る。高橋由一を中心として、「科学技術の補助」としての西洋画法の受容について。写真術の受容について。 昼からは、博士課程後期の学生たちの年次報告会。今年は大人しくしようと思ってたけど、去年よりハイパーに喋ってしま…

講義x2

芸術学概論。オリエンタリズムと他者表象。ヨーロッパにとってのイスラーム世界とは(「心の奥底から繰り返し立ち現れる他者イメージ」byサイード)。オリエンタリズム絵画の分析。横浜写真の話。パノプティコンと視線の内面化。『パリ、テキサス [DVD]』に…

講義、講読

美術史特講(院)。前フリとして週末に行ってきた展覧会の話と昨日届いたトーマス・シュトルートの写真集Museum Photographsと、紙が良すぎて異常に重いウィリアム・ルービン編『20世紀美術におけるプリミティヴィズム―「部族的」なるものと「モダン」なるも…

講義

日本美術史(留学生)。幕末から近代初期(大日本帝国憲法発布くらいまで)にかけての歴史。19世紀の世界情勢。近代、資本主義、国民国家。日本国内の政治情勢などなど。基礎知識として。

講義x2

芸術学概論。ジェンダーと視線。バージャー『イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)』に採り上げられている《スザンナと長老たち》の例を使って。 写真論。バルトの写真論。「第三の意味」と『明るい部屋』。そのあとアンリ…

講義、講読

美術史特講(院)。前フリは、昨日、精華の画箋堂で買った『3D-CORBU 3D・コルブ?ル・コルビュジエを体感する3D-CG』についていたCD-ROMでサヴォア邸をぐりぐりと回しながら、建築/空間の表象について喋る。本題はクラウスの「彫刻とポストモダン」。クラウ…

講義

日本美術史(留学生)。北斎、広重、国芳を中心に江戸末の浮世絵について。 最近、研究室を訪れる人に、「散らかってる」とか言われはじめた。確かに1年半をこえ、やばくなりそうなので、仕事の合間に思い切って大片付け&小模様替え。外面だけはきちんとし…

講義x2

芸術学概論。先週話した遠近法に関する質問がいろいろあったので、それに関する補足。丁度プロジェクタが調子悪く、施設課の人に直して貰っている間を繋ぐことにも。話したことは、三次元を二次元に「翻訳する」こと。カメラ・オブスキュラの作り方。フレー…

講義、講読

美術史特講(院)。id:spaceoddity君に前座としてジョセフ・コーネルの紹介をしてもらう。それをおかずに、シュルレアリスムの話、モダニティの話、展示とコレクションの話をいろいろ喋る。そのあとクラウスに入ろうとしたら、あまり時間がなかったので、前…

講義

日本美術史(留学生)。ちょっと浮世絵や洋風画など自分の専門にかたより過ぎたきらいがあるので、今日は江戸時代の諸画派--文人画、円山・四条派を中心に、長崎派、江戸琳派、復古やまと絵、禅画、いわゆる「奇想」画派まで--の概略を提示(1コマで済ますな…

講義、講義

芸術学概論。前フリは、記号による世界の分節という話題の補足で、イヌイットにおける「雪」を表す単語が20以上あるという話をする。先週、虹は日本語では7色だけど、英語では6色、ショナ語では4色で、バッサ語に至っては2色という話をしたら、案の定…

講義、講読

美術史特講(院)。高山宏『奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ (講談社選書メチエ)』を配って、「驚異の部屋」から博物学的知への変化を復習。で、博物学的展示の例として、ロンドン万博(1851)とパリ万博(1867)の話へ。来週以降の1…

講義x2

芸術学概論。ソシュールの記号論の基礎。記号における有徴、無徴の問題。あと、表象のシステムとしての遠近法というトピックにちょっとはいる。 写真論。遺影写真論総まとめ。これまでの痕跡論を踏まえながら、単なる肖像が「遺影」--フェティッシュ--となる…

講義、講読

美術史特講(院)。小ネタ集。杉本博司展など東京で行ってきた展覧会の報告。『東京スキャナー』と『東京静脈』を使って、都市の表象の問題。それと絡めて、ド・セルトーの戦略/戦術、場所/空間、テクスト/読む実践の噺。 文献講読@同志社。モノと概念と…

講義

日本美術史(留学生)。浮絵の第二世代。秋田蘭画、司馬江漢などによる洋風画の展開。江戸における博物学の流行と科学的・分析的思考の問題など。

講読

文献講読@同志社。表象システムとは? 言語と意味作用。範列と連辞。「共有された意味」として文化を捉えること。

講義

先々週は見学の代休、先週は学祭で休講で久しぶりの講義。日本美術史(留学生)。山水、名所絵と「風景」画の違い。近世におけるヨーロッパとの関係。洋風画のはじまりと幾何学的遠近法の受容など。で、明日明後日と入試のためまた休講。ちょっと身体と頭が…