講義、講読

美術史特講(院)。前フリは、昨日、精華の画箋堂で買った『3D-CORBU 3D・コルブ?ル・コルビュジエを体感する3D-CG』についていたCD-ROMでサヴォア邸をぐりぐりと回しながら、建築/空間の表象について喋る。本題はクラウスの「彫刻とポストモダン」。クラウスの文章に載っかって説明する。クラウスが、モダニズムによる彫刻の歴史(記念物から自律的なものへ)とその論理の限界を指摘した上で、新たな論理の可能性を引っ張り出すためにクラインの四角形図式を使うところまでを解説。来週もう一回クラインの図とグレマスの図の説明をしなければ。あと、話をしていて思い出したのは、近代以前の日本におけるモニュメントの欠如という問題について。来週までに高山樗牛の西郷銅像論と木下直之博士の肖像―人はなぜ肖像を残すのか (東京大学コレクション)』、あとやっぱりリーグルの「近代の記念物崇拝」もチェックしておかないと(上記リーダーに英語訳がある)。
文献講読@同志社。表象への反映論的アプローチ(メディアを透明なもので、現実をそのまま映し出すものとする)、意図論的アプローチ(作者の意図を重んじる)、構築主義的アプローチ(受け手による意味の作成を重視する)について。