講義x2

  1. 芸術学概論。オリエンタリズムと他者表象。ヨーロッパにとってのイスラーム世界とは(「心の奥底から繰り返し立ち現れる他者イメージ」byサイード)。オリエンタリズム絵画の分析。横浜写真の話。パノプティコンと視線の内面化。『パリ、テキサス [DVD]』における視線(来週に続く)。
  2. 写真論。カルティエブレッソンのヴィデオの後半。その後、セレンディピティと推論的パラダイム咄(ネタおろし)。「すり抜けるイメージ」のなかから「決定的瞬間」を捉えることとはどういうことか、という問題。「カメラは眼の延長」、「狩人=写真家」、「ネコのように獲物を狙う」というメタファー*1について。瞬間写真/連続写真とベンヤミンの「視覚的無意識」。そしてフロイト精神分析と無意識。美術史におけるモレッリ法と話して、来週は「推論的パラダイム」に入る。元ネタの中心はカルロ・ギンズブルグの「徴候:推論的パラダイム」(『神話・寓意・徴候』)など。

*1:カルティエブレッソン自身の言葉。ちなみに彼は、写真家になる前アフリカでマジにハンターをしてたらしい。トリヴィアね。