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講義x2

午前中、立ち講義二連続の日。ほぼ3時間近く立ちながら喋っている訳で、その割に疲労が少ないのは、僕がよっぽど喋り好きなんだろう。職業適性はあるみたい。 芸術学概論。マンガの文法の最終回。マンガのコマ割におけるショット/リヴァース・ショットをは…

講義、講読

美術史特講(院)。展示噺。プレ近代→近代→ポスト近代における展示制度の変遷を振り返る。ロザリンド・クラウスの「彫刻とポストモダン」(『反美学―ポストモダンの諸相』)を引いて(昨日思いついた)、「場」と芸術作品の問題について考える。 文献講読@…

見学会

細見美術館の琳派展シリーズ「俵屋宗達--琳派誕生」(http://www.emuseum.or.jp/Pages/event_soutatsu.htm)に、日本美術史の受講生とともに行く(この美術館は、精華大の学生証があれば無料なので、学生を連れて行きやすい)。琳派自体にはさほど興味がない…

講義x2

芸術学概論。マンガの文法part2。コマとコマとの関係。イメージを読む方向(右から読むか左から読むか)と文字(縦書きか横書きか)の関係について、英語版『AKIRA』やフランス語版『ドラゴンボール』を使って解説。マンガにおける「引用」や「盗用」の問題…

講義・講読

美術史特講(院)。前説は、堂本展とリヒター展。授業は展示の歴史のつづき。フーコー『言葉と物―人文科学の考古学』をもとに、「世界の散文」と古典主義的な知の枠組みの間の断絶について。参考文献として渡邊守章ほか『表象文化研究―文化と芸術表象 (放送…

講義

日本美術史(留学生)。今日は図らずも小ネタ集になってしまった。まずは、土曜日に見学会としていく細見美術館の琳派展「俵屋宗達--琳派誕生」のこと。さらに、この間行ってきた堂本尚郎展の紹介。それから先週紹介した歌舞伎に絡んで、能・狂言、文楽とパ…

講義x2

芸術学概論。ヴィジュアル・リテラシーの問題と絡めて、マンガの「文法」を紹介。今日は、コマの内部に絞って、絵、形喩、音喩、ふきだしなどを分析。夏目房之介『マンガはなぜ面白いのか―その表現と文法 (NHKライブラリー (66))』を参考に。 写真論。写真集…

講義+講読

美術史特講(院)。コンテクストと意味の問題(要するに、展示の仕方によってモノの意味がどのように変化するのか=意味作用としての展示)を前フリにして、コレクションと展示の歴史。聖遺物から驚異の部屋へ、そして博物学的な知の登場。日本ネタとして開…

講義

日本美術史(留学生)。浮世絵の代表的ジャンルとして美人画(と遊郭)、役者絵(と歌舞伎)を紹介する。『仮名手本忠臣蔵』のヴィデオ(先代の松本幸四郎--白鴎--の舞台を中村吉右衛門が紹介)も。

講義x2

1,芸術学概論。ヴィジュアル・リテラシーについて。ヴィジョンとヴィジュアリティの違い。R・ヤコブソンのコミュニケーション・モデル。「コード」とは何かなど。 2,写真論。杉本の写真集の紹介(昨日もやったけど、オーディエンスが違うから)。痕跡論…

講義+講読

美術史特講(院)。手に入れたばかりのリヒターと杉本博司の図録を見せながらいろいろ喋っていたら授業時間がほとんど無くなる。残った少しの時間で、視覚文化における仲介者の役割についてざっと喋る。 そのあと、研究室にいたら、某出版社の人が来訪。博士…

講義

日本美術史(留学生)。浮世絵の話その1。風俗画から浮世絵へ。版元の重要性(蔦屋重三郎)。

講義x2

大教室での立ち講義二連荘。1限は芸術学部・人文学部共通の「芸術学概論」。視覚文化とヴィジュアル・リテラシーについて扱う。2限は芸術の専門講義の「写真論」。前期の「写真史」を承けて、理論的な側面について扱う。今日は、前期の写真史のおさらい。

講義

1限は大学院の美術史特講。19世紀の視覚文化について扱う。今日はイントロダクションとして、変革の時代としての19世紀の歴史的意義--ヨーロッパ内部における変革と、世界規模におけるヨーロッパのヘゲモニーの成立--を、福井憲彦『ヨーロッパ近代の社…

講義

後期スタート。留学生のための日本美術史。江戸時代から現代までを扱う予定。今日は、イントロとして江戸時代の政治・経済システムの復習。幕府があって、藩があって、身分制度があって、農業が生産のベースで、とはいえ貨幣経済が浸透しはじめて、というよ…

文献講読@同志社

秋学期に同志社大学文学部美学芸術学科で担当する文献講読で使用するテキストの序章を試訳したものをアップした(講読で使うのは、第一章のホール「表象のはたらき」)。ダーっと訳して、推敲もまだ済ませていないが、大きな間違いはないはず。受講予定の人…

近現代美術1-a

造形大の通信のスクーリング。1945年までの美術史。1,2日目は豊田市美の金井氏が西洋のことをやって、僕は最終日のみ。4コマ連荘で日本の近代美術の歴史を語る。絵画だけでなく、写真、デザイン、博覧会、都市と盛りだくさんに。横浜写真と石版画の現物…

スクーリング千穐楽

今日で、最後の視覚文化論。3コマ目〜4コマ目の途中までを使って19世紀の視覚文化について。美術館、万博、パサージュ、百貨店、観光旅行、鉄道、写真。そのあとは質疑応答。

スクーリング2日目

京都造形芸術大学のスクーリング2日目。今日は1コマ目だけ。ブリコラージュのネタからはじめて、視覚文化における仲介の問題へ。「展示」とは何か、どのような歴史があるのかという話をさまざまな例--日本の例は、絵解、開帳、ヨーロッパの例として聖遺物、…

スクーリング講義

毎年恒例の夏の集中講義、京都造形芸術大学通信教育部芸術学コースの視覚文化論スクーリングの初日であった。今年で5年目。おっさん三人組でやってきたが、今年はおっさんAこと青山君が忙しくて都合がつかず、おっさんM(id:photographology)とおっさんS(…

霍乱

最後の授業だったのに、風邪か何か、10年ぶりに熱を出したため、お休み。鬼の霍乱か。夕方になっても、熱が下がりきらないので、近所の医院へ。やっぱり風邪。冷房に当たりすぎたかも。「霍乱」とは、本来暑気当たりのこと。冷気に当たるのは、なんだろう。

ゼミ

芸術学セミナー。レポート課題について。このクラスもこれで前期終了。

講義

現代美術特講(院)。国民国家と美術制度。本当は大正期における「内面」と「表現」の問題まで行きたかったけれど、時間切れ。レポート課題について話をして、前期終了。

講義x2

1,日本美術史。琳派と近世初期の工芸(陶芸、染織など)。2,写真史。ピクトリアリズムからモダニズムへ。

ゼミ

芸術学セミナー。レポート課題について。時間が余ったのでメリエスの映画を見たり、マイブリッジとマレーの連続写真を見たりして、うだうだ喋る。

現代美術特講(院)。明治初年の視覚文化。美術制度確立以前の混沌。 午後には、博士後期課程の陳維錚君(http://previous.i.am/)が出品しているというので、学内のギャラリーで開かれているhttp://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/2005/fsw/index.htmlを見に…

講義x2

1,日本美術史。やまと絵の技法について。 2,写真史。芸術写真、ピクトリアリズム(絵画主義写真)について。ウィリアム・モーテンセンの受けよし。

ゼミ

芸術学セミナー。今日の発表は、立体作品について。しかしこの大学の洋画分野は、何でもありで面白いな。

講義

現代美術特講(院)。遠近法と近世日本の洋風画について。 今日は、造形大でソンタグ追悼シンポジウムが行われているが、学校にいなければならんのでパス。

講義x2

日本美術史。初期浮世絵、琳派、蒔絵。 写真史。旅行写真の話をまとめて、次の話題、科学と写真へ。マイブリッジとマレーは、人気が拮抗しているみたい。あと、エジャートン(ミルク・クラウン!)とか、レントゲン写真とか。今日のおまけは、横浜写真現物出…