地球の長い午後

morohiro_s2008-02-04

花屋さんの二階。観葉植物が多く置いてあるのだが、その様子が密林を思わせ、さらに↓の名作SFを思い出させた。

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

なんといっても印象深いのは、アミガサダケ! この名前は、実際に中華の食材としてあるけど、どうもこの小説を思い出して、寄生されそうで喰うのをためらう。あっ、でも賢くなるんだから、いいか……。原作では、なんという名前だったんだろう。と思って、Hothouse (novel) - Wikipediaを見てみたら、"The Morel"すなわち「アミガサダケ」ってそのまんまか。


原題はHothouseというあっさりしたタイトルなんだけど、それを『地球の長い午後』と訳したのは偉いなぁ。流石、伊藤典夫。と思っていたら、Hothouseはイギリスでの題で、アメリカではThe Long Afternoon of Earthで出版されたらしい。な〜んだ。


Long Afternoon of Earth

Long Afternoon of Earth


とはいえ、このころの創元やハヤカワで出ていた翻訳SFの日本語題の付け方が洒落ていたのは確か。ぱっと思いつくのは↓。

Starry Riftを『たったひとつの冴えたやりかた』と訳したのは素敵だぞ。これは朝倉久志。ちなみに表紙絵は、川原由美子