丁稚どん

morohiro_s2008-08-15

ゆるキャラ」ってのは、元来制作者が大真面目につくったものの中に、意図せざる「ゆるさ」を発見して楽しむという、まさに採集者の系譜に繋がるものであった筈なのに、それが受けてしまったもんだから、みんな意識的に「ゆるさ」を狙いだしてしまって、ぶつぶつぶつぶつ……。まあ、それはさておき、とにかく今や何でもイヴェントや企画と立ち上げようとすると、キャラを作らねばならないことになってしまったらしく、色んなところで色んなキャラに出逢うこととなる。


今日、京都大丸で出逢ったのは、丁稚キャラ。「デッチーくん」って言うらしい→京都新聞|キャラっと@HAPPY。若年者労働を称揚しているわけではなく(当たり前か)、「江戸から続く老舗呉服店を母体とした近代的百貨店」の視覚的表象ということだろう。京都店だけのマスコットで、創業285年(切りが良いのか悪いのか分からんが)の記念と、100年ぶりの大改装の記念の二本立てで登場しているらしいhttp://www.daimarukyoto.com/dgcatalog/uritsukushi/。というわけでの現場監督コスプレ。



バケツに入ってつり上げられていたり……



オジギビトになっているのもいた。


大丸京都店(「きょうとみせ」と訓ずる)歴史が、写真とともに紹介されていて面白い。幕末からの建物の写真から、今も遺るヴォーリズ設計のもの。さらには戦後に増築されたものまで。とくにここでも見ることができる大正期のインド=サラセン様式の建物はスゴイ1921年に消失したものだとか)。何故モスクなんだぁ?という強烈な建物の前に、これまた大昔から相も変わらず装飾過多な長刀鉾。何処の国か分からんキッチュさに胸ときめいてしまう。


大丸の沿革に関しては、以下