橋の下
久しぶりに夜の鴨川岸をそぞろ歩き。
高校生の頃か、ソニー・ロリンズが3年間(1959〜62年)活動を休止して、自らを研鑽するために、ニューヨークの橋の下で練習をしていたっていう話を読んだ。で、人間ってのはとりあえず身近なもんを想像するもんで、頭に浮かんだのが、鴨川に掛かるこの二条大橋の下(三条、四条だと人が多すぎて、練習も出来んやろから二条)。狭いし、すっげえ音が響くんだろうなと思って、10年ほどそのまま。ニューヨークに行って、ぜんっぜんスケールが違うってことに気付いた。
「File:LGBWilliamsburgBridge.jpg - Wikimedia Commons」より
これなら周辺から苦情もこないな。独り練習に没頭できそう。
上がウィリアムズバーグ橋で、下が二条大橋。同一縮尺にしてみました。
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文字情報多すぎて、どこが橋だか分からん。一応、地図の中心の爪楊枝みたいなのが二条大橋。これで、よう「大橋」と名付けたもんだ……
この話、横浜育ちのツレアイにしたら異常に笑われたけど、しゃあないやろ、高校生の想像力ってそんなもんや。「海」って言われたら、「琵琶湖」って答えるほどの想像力やから。北山、東山と呼び慣わしている「山」が、英語の文献では、「京都は丘に囲まれ云々」と書かれていたのを発見したときのショックといえば……
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ちなみに、アルバート・アイラーの遺体がイースト・リヴァーに浮かんでいたというのを読んだときは、さすがに鴨川は想像しなかったけど――浅すぎて浮かびようがないから。その代わり、想像したのは土佐堀川……(その頃、大坂に出かけて、これが「川」というもんかと魂消た想い出があるから)。