日の菜

morohiro_s2009-02-28

だいたい漬け物は好きなんだが、なかでも好物が日の菜の漬け物。でも、なかなか旨いのに出逢えなかったが、最近結構いけるのをツレアイが見つけてきてくれて、毎食バリバリ喰っている。


「日の菜」は、「日野菜」とも書き、滋賀の日野町で栽培されたことから、この名が付いたという。


蕪の一種らしいが、日本だけでもこんなに沢山の蕪があるとは知らなんだ。


上のサイトでも書かれているが、関ヶ原あたりを境に東はヨーロッパ系の蕪、西はアジア系の蕪と分かれており、その境目を業界用語で「かぶらライン」と呼ぶらしい。フォッサマグナとか、丸餅と角餅の違いとか、うどん/蕎麦の出汁の味が変わるとか、桂小枝を知っているか知っていないかとかのラインと一緒やね(正確に言えば小枝師匠は、ウィキペディアによると「西は赤穂、東は米原までの知名度は抜群で、「関西の至宝」とまでいわれる」らしいので、違うか)


照葉樹林文化論」を唱えた植物学者、中尾佐助命名によるとか。えらい大物が出てきたなぁ〜。


照葉樹林文化論といえば、高校のとき、当時京大の院生で、非常勤で日本史を教えに来ていた人がいて、その方が授業内で、「照葉樹林文化という考え方がある」と教えてくれたことを思い出す。他の先生たちには悪いけど、現役の研究者だけあって、その人の授業は、高度でとびきり面白かった。古代天皇制と王朝交代についてのレポートを書いたら、褒めてくれて、文献を紹介してくれたような記憶がある。今は大学で日本中世史の教授になられているようで、一度お会いして話してみたいな。忘れてはると思うけど。

日本中世の宗教史と日本を中心とした近代の芸術学。両方文学部系だし、歴史を扱っているし、対象の地理的領域も一緒だから、遠くはないものの、なかなかすれ違わなうこともなさそうなディシプリンなので、学会とかでもすれ違わないだろうな。ボクが中世の仏教美術史やってたり、あちらが近代の文化史だったりしたら、どこかで会う可能性もありそうだけど。とはいえ、狭い世界なので間に一人かましたら、ゼッタイ繋がると思うけど。