日本のフォーク

文庫版になっていた。60年代終りから70〜80年代にかけて、当事者として「私的」にフォークを描いた本。

日本フォーク私的大全 (ちくま文庫)

日本フォーク私的大全 (ちくま文庫)


70年代に英米ではロックが担っていた立場を、日本ではフォークが背負っていたということを再認識。僕が音楽を聞き出した頃には、高石ともやはマラソンおじさんになっていたし、メディアに出てくるフォークといえばさだとかアリスとか長渕とかだったから、格好悪いと思い全然聴いていなかった。憂歌団とかの関西ブルースは聴いていたのに、そのちょっと先にあったワンダーランドに気づいていなかったんだ。パンク好き小僧だったからね。
10年くらい前に、高田渡とかエンケンとか西岡恭蔵とかをちゃんと聴いてみて、驚いた。ああ、損したと思った。


で、その後、その辺りを色々聴いた上で読んだ本書。面白かった。


そういえば本書でも一章を割いて取り上げられている三上寛に最近はまっている。強烈な土着的ロマンティシズム。酒が進んでいるときに聴くと、のめりこんでしまってちょっとまずい。

ベスト・アルバム

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