赤バイ
あるコンヴェンションの打合せで東京日帰り出張。早く終わったので、京橋のINAXギャラリーで、ついに「松浦武四郎展」を見る(以前、大阪のギャラリーでやっていた時に行ったら、盆休みで休館ということで見られなかったのだった)。
実物大の「一畳敷」が再現されていた。壁面は写真を貼り付けたものなので、実際とは違う(床や廊下も写真なので)とは思うが、その「狭さ」が体感できて、満足した。入り口のヴィデオ・モニターでは、ヘンリー・スミス先生のインタヴューが流れていたし。
幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 (INAX BOOKLET)
- 作者: 高木崇世芝,安村敏信,坪内祐三,ヘンリースミス,山本命,石黒知子,宮本裕子,中里和人
- 出版社/メーカー: INAXo
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ついでに直ぐ横の警察博物館に。
パリの警察博物館(Paris Police Museum - Musee Historiques de la Prefecture de Police de Paris)とは、規模も資料もえげつなさも比べることはできない。でもそれはそれで面白かった。指紋採取セットとか、昔の制服とか、ドラッグの見本とか。
なによりも興味深かったのが、殉職した警察官の顕彰コーナー。遺影がずらっと並べられて、その下に死の状況が記されているのが生々しい。さらにその写真が一様にちょっと画質が悪く、またみんな制服を着たものばかり。なぜかといえば、どうやら全て警察手帳の写真を引き伸ばしたものらしい。遺影写真研究者としては、色々と考えるきっかけとなった。
あまり気は進まないが、一度ヤスクニも行ってみないといけないと思った。
で、上の写真は、一階に展示されていた大正期の「赤バイ」。