ファットボーイ・スリム関連CD二題

Here Lies Love

Here Lies Love

デイヴィッド・バーンとファットボーイ・スリムが作ったアルバム(2010年)。ジャケットの強烈さに惹かれて買ってみたら、イメルダ・マルコス一代記の音楽劇みたいなものだった。色んな歌うたい(トリ・アモスとかシンディー・ローパーとか。あとはあまり知らない。バーン自身も二曲歌っている)に色んなスタイルの洒落ていて、可愛らしく、ポップなダンス・チューンを歌わせている。なんでイメルダ・マルコスなのかは分からん(バーンによる長文のライナー・ノートを今度じっくり読みながら聴いてみよう)けど、バーンのメロディーとファットボーイの手練のトラック制作が巧く化合した面白い曲が多い。バーンとファットボーイって、手が合うみたい。


数年掛けてのプロジェクトだとか。

歌詞も含め、このプロジェクトの詳細は、以下のサイトに。


Late Night Tales

Late Night Tales

ファットボーイ・スリム選曲集(2007年)。「レイト・ナイト・テールズ」という色んな人の選曲コンピレーションのシリーズの一環らしい(Amazon.co.jp: late night tales: ミュージックストア)。昔、友人たちと交換していたミックス・テープを思い起こして作ったとか。色んなミュージシャンの、ちょっとマイナーなクラシックスが集められている。ミンク・デヴィル(!)からはじまり、モダーン・ラヴァーズ、ニック・ロウ、渋めのルーツ・ロック、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドタージ・マハール、スライ&ファミリー・ストーン、ブーツィー・コリンズなどなどのちょっと地味で格好いい曲がずらり。こういうテープ貰ったら嬉しいだろうな、こういうテープを作るのも楽しいだろうなと思わせる選曲。本人によるクラフトワーク放射能」のビッグ・ビート風味カヴァーは最高。


ファットボーイ師匠はお元気ってことで。