『ジョー・ストラマーのジュークボックス』

Joe Strummer's Jukebox

Joe Strummer's Jukebox


これより前に出た『レヴォリューション・ロック--クラッシュのジュークボックス』(ポール・シムノン選曲)と似た企画だが、かぶっている曲は2曲だけ(「スタッガ・リー」と「ブランド・ニュー・キャディラック」)なので、両方持っていてもOK(ただ、すでに別で持っている曲もあるのだが)。『クラッシュ……』の方が主にカヴァーした曲で構成されているのに対し、こっちは副題にもあるように「あの男を触発した諸曲」で構成されている。ブルース、R&B、スカ、レゲエ、カリブ音楽、ジャズが並んでいるのは当然として、アレン・ギンズバークやウディ・ガスリーが入っているのが、ストラマーの多層性を感じさせて面白い。選曲は、ライナーを書いているクリス・ニーズというジャーナリストか?


僕が買ったのは、27曲入っている盤だけど、30曲入っている盤もあるみたい。どういうこっちゃ。


『クラッシュのジュークボックス』は以下。上記のと併せて揃えれば、ストラマーおよび、クラッシュがどれほど幅広く音楽を聴いていたかが分かる。

Revolution Rock

Revolution Rock


伝記映画『未来は未だ書かれてはない(Future is Unwritten)』(日本ではロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー スペシャル・エディション [DVD]として発売)のサントラ盤にも、ストラマーが好きだった曲がいろいろ入っている。

Future Is Unwritten

Future Is Unwritten



ちなみにクラッシュや当時のパンクスがどういうスカ/レゲエを聴いていたかは以下の二枚を聞けば想像できる。前者は、ナイト・クラブ、ロキシーのDJ、ベースメント5のメンバー(後にBADに加入。映画監督でもある)のドン・レッツ選曲のコンピレーション・アルバム。後者は、クラッシュのツアーに同行していたDJのスクラッチーによる選曲。

Dread Meets Punk Rockers

Dread Meets Punk Rockers

Barry Myers Presents: Scratchy Sounds

Barry Myers Presents: Scratchy Sounds


ついでにもう一枚。パンク・バンドによるダブ的な曲を選んだコンピレーション・アルバム。

Modern Wild Dub: Dread Meets Disco Punk Rocker Downtown

Modern Wild Dub: Dread Meets Disco Punk Rocker Downtown