批評の技法――現代美術の実践とことば

今週末の土曜日に開催されるシンポジウムの告知です。僕が話を聞いてみたいというお三方にパネリストになって頂きました。刺激的な議論が展開されるのではないかと思います。


  • 人の死が何らかの時代の終わりを人びとに感じさせることはよくある。美術批評家、中原佑介の訃報も、それに先立つ東野芳明針生一郎の訃報とあいまって、 多くの人にある時代の終焉を感じさせた筈である。しかし実際のところ、それは何の終わりだったのだろう。戦後美術?  モダニズム美術? あるいは日本語で言う「現代美術」?
  • 本シンポジウムでは、研究と批評の境目を乗り越えて活躍する方々を迎えて、戦後日本美術における批評と実践の複雑な相互作用を問い直したい。これはただ歴史を回顧するだけにとどまらず、現在の「アート」と批評の関係をも再考することになるに違いない。
  • 出演者プロフィール
    • 加治屋健司 (広島市立大学准教授)
      • 1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。専門は現代美術史、美術批評史。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。共著書に『マーク・ロスコ』、共訳書にボワ+クラウス『アンフォルム』がある。『中原佑介美術批評選集』( 全12巻、刊行中)の解題を担当している。
    • 林道郎上智大学教授)
    • 吉岡洋 (京都大学教授)
    • 司会・コーディネイト:佐藤守弘 (京都精華大学准教授)
      • 1966年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程退学。博士(芸術学)。専門は芸術学、写真史、視覚文化論。著書に『トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』、共訳にジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー』がある。