ワークショップ「街角タイルの採集と補修」


陶/タイルを使ったインスタレーションを行っている中村裕太くん(NAKAMURA Yuta|中村 裕太)と建築研究の本間智希くんの都市表層研究所テグラによるワークショップ「街角タイルの採集と補修」がHAPSで行われます。私は後見役。


ちなみに「テグラ」tēgulaとは、ラテン語の「覆う」という言葉から派生した言葉で、英語のタイルの語源です。都市の表層を覆うタイルから、日本のモダニティを考え、それを採集し分類し補修することで都市そのものに介入していく。面白い企画だと思います。


2回ずつの2部構成。第1部vol.2-2の「不純な技術–街角タイルと文化の真正性」と題したトークには私も参加します(トークのみの参加も可)。


ぜひぜひ、ご参加のほどを。





 六条商店街にある米穀店の壁には、施釉された二丁掛けのスクラッチ・タイルが張られている。
今は空き家となり、タイルの一部が壁から剥がれ落ち、その下地の土壁が露出している。
剥がれたタイルは丁寧に窓枠におかれ、張り直されることを待っているようだ。

 京都の市街地を歩いていると、いわゆる〈京町家〉とよばれる木造の建物を目にするが、
意外なほどに建てられた当初の様態を残した物件は少ない。
引き戸や二階の窓にはアルミ製のサッシが入り、土間はガレージとなり、
一階の屋根瓦の上にはエアコンの室外機がおかれている。
住人は建物の外観を保存することではなく、一部を改修しながら、家に住み続けているのである。
近年、そうした京町屋から住人の姿が消えつつあるが、
とりあえずはタイルとコテを持って、それらの壁を補修することからはじめてみたい。
                    都市表層研究所テグラ

  • 講師 |中村 裕太/本間 智希
    • ゲスト講師  |佐藤 守弘[2月23日(日)トーク
  • 定員 |各回10名 トークのみ30名
  • 参加費 |第1部(全2回)1,000円/第2部(全2回)1,500円 *トークのみ参加の場合500円
  • 日程 |隔週日曜日 13:00-17:00
  • 申し込み方法
    • 氏名/郵便番号・住所/電話番号/メールアドレスを明記の上、【tegula2014☆gmail.com】までお申し込み下さい。
      • *☆を@マークに変えて送信してください
      • *当日まで受け付けていますが、定員になり次第、締め切らせて頂きます。トークのみのご参加の方は予約不要です。
  • 第1部:タイルの採集と分類
      • 町家、タバコ屋、理髪店、喫茶店などのタイルのほころびに紙をあて、鉛筆でその表皮をフロッタージュする。
    • 2月9日(日) Vol.1 採集_タイル物件のフロッタージュと報告書の作成 会場:HAPSオフィス
    • 2月23日(日) Vol.2-1 分類_タイル物件の報告会 会場:HAPSオフィス
      • Vol.2-2 トーク「不純な技術–街角タイルと文化の真正性」佐藤守弘(15:00-) 会場:HAPS スタジオ
  • 第2部:タイルの制作と補修
      • タイルの剥がれた物件やHAPSオフィスに自作のタイルを補修し、建物を飾り立てる。
    • 3月9日(日) Vol.3 制作_タイルの制作 会場:APP ARTS STUDIO
    • 3月23日(日) Vol.4 補修_タイル物件への補修 会場:HAPSオフィス 周辺地域