ホルガー・シューカイ

元カン(CAN)のベーシスト。ホルンも吹く。今朝、どこかのサイトでピーター・バラカンが紹介していた*1。懐かしい。アルバムは今持っていないけれど、『スネークマン・ショウ』に入っていた《ペルシアン・ラヴ》(ASIN:B000025NJR)は今でもよく聞く。『聖クルアーンコーラン)』(か何か)の朗誦のテープ録音(今で言えばサンプリング)したものに、演奏をオーヴァーダブしたもの。妙な透明感があって気持ちいいことこの上ない。でも、オリエンタリズムといえば、途轍もないオリエンタリズムである。気持ちよいのはさておき、聖典の朗誦を、まったく非宗教的な文脈でアプロプリエイトするというのは、どうなんだろう。とくにムスリムにとっての『クルアーン』というのは特別なものだろうに。以前、ブラック・シープもサンプリングしてたけれど、あの場合は彼らがブラック・ムスリムであるという特別な条件があった訳で。とはいえ例えばアラブ世界のムスリムと、アメリカ合州国におけるムスリムとでは温度差もあるだろうし。難しい問題ではある。曲はとにかくおすすめなんだけど。

*1:で、帰って履歴を見たらあった→http://sp-plugin.jp/onsuijin/barakan/index.html。もしかしたら『クルアーン』ではないかも・・・