未来の生物
ディクソン&アダムス『フューチャー・イズ・ワイルド:驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界』ISBN:4478860459。500万年後の人類が絶滅したあとの氷河期、大陸移動が起こり、温暖化した1億年後の世界、そして大量絶滅後の2億年後の世界、それぞれにどんな生物が棲む可能性があるのか、という本。いわゆるポピュラー・サイエンスもので、「NHKスペシャル」あたりでやったら面白そう。群生して海の上を漂い、自由に帆をあげて風を受けて移動して、海底の生物を食い尽くすクラゲとか、高度に社会化した蟻とか、空を飛ぶ魚とか、結構面白い。どこまで科学的に正確なのかは知らないけど。
今では想像もつかないような変な生物については、S・グールドの『ワンダフル・ライフ』ISBN:4150502366。でもあれは過去のことだけど(記述の面白さではグールドに軍配)。
で、こういうのを読んでいると、数々のSFを思い出す。オールディス『地球の長い午後』も色んな生き物が出てたなとか。蟻の社会はシマックの『都市』に出てきたっけとか(うろ覚え)。群生と機能分化ってスタージョンの『人間以上』かなとか。これを重力の強い星で考えたらクレメント『重力の使命』かなとか。もっともっと重力の強い所だったらフォワードの『竜の卵』だなとか。そういえば最近SF読んでない。
そのほか購入したもの
- アビ・ヴァールブルク『異教的ルネサンス』ISBN:4480088148=古典がなんと文庫で。
- D・イーリィ『観光旅行』ISBN:4151748016=巻き込まれ型スパイ小説。タイトルに惹かれて。
- 青井夏海『赤ちゃんをさがせ』ISBN:448843102X=アームチェア・ディテクティヴもの
- 『Coyote』No.1 ISBN:4884181328=雑誌。id:Arata:20040812を参照のこと。