二つの都市論

北田暁大『広告都市・東京』ISBN:433185017X(店頭にもなかったし、アマゾンでも一ヶ月以上かかるので、ほかのサイトで手に入れた)。とくに第二章では、前著『広告の誕生』ISBN:4000265113用論的アプローチ、すなわち広告はいかにして起動するのか、そしてどのようにその身を隠すのかという観点から80年代の渋谷を語る。80年代渋谷(とくにパルコ周辺)の閉じた広告=都市の空間から、ポスト80年代において、どのように広告都市が死滅していったのかについて、映画『トゥルーマン・ショーASIN:B00005EV3M語る。語句も語り口も分かりやすいし、学生に勧めよう。
で、次に、噂の森川嘉一郎趣都の誕生:萌える都市アキハバラISBN:4344002873いる。シブヤからアキバへ。ちなみに京都なら「木屋町から寺町四条へ」か? しょぼっ。*1

*1:豆知識。本来、秋葉原は、秋葉(あきば)権現があったので、「あきばはら」と呼ばれていたのが、後に「あきはばら」という読みになったとか。「アキバ」という略称はある意味トラディッショナル? ゲニウス・ロキ・コンシャスか?