講義

今日は講義らしい講義、芸術学概論。先週の光琳《杜若図》の話(プレテクストとしての『伊勢物語』)を受けて、今日はパノフスキーのイコノロジー(『イコノロジー研究〈上〉 (ちくま学芸文庫)』)からバルトの神話学(『神話作用』)へ。学生のコメントを見たら、意外にもパノフスキーによるブロンツィーノの読み(特に少女の右手と左手が入れ替わっているところ)が大人気だった。確かにあの偏執狂的ともいえる読みは面白い。来週もバルト(『第三の意味―映像と演劇と音楽と』)を続けよう。