講義、講義、講読

1,日本美術史。うだうだと絵解や覗き絡繰のヴィデオ(小沢昭一の「新日本の放浪芸」?訪ねて韓国・インドまで? [DVD])を見せたあと、洋風画から写真の移入へ。手作りのカメラ・オブスキュラは例によって大受けであった。
2,写真論。届いた鈴木理策『サント・ヴィクトワール山』を紹介したあと、今日は「芸術写真」の話。大学には写真専攻はなく、絵画や版画やデザインの学生が写真を利用するパターンが多いので、ピクトリアリズムに対しては興味津々の様子であった。
講義の合間に、旧知のマンガ研究者マット・ソーン氏が研究室に訪ねてきてくれた。僕が精華大に勤めたことで、今年から同僚(彼はマンガ学科で教えている)になったわけだが、彼が前期は在外研究で不在であったこともあり、久々の邂逅。
3,文献講読@同志社。ようやく輪読に入る。今日は「消費者に語りかけること」という節。消費者と「あなた」と名指すことについて。カルスタ色の強いテクストなので、当然アルチュセールの「呼びかけ」が援用される。ところが限られた時間で、それを説明するのが難しいこと。教えることの難しさを痛感した。