今日の一曲"Mercy, Mercy Mercy"

メイシオ・パーカー『サザーン・エクスポージャー』所収、ジャイヴ、1993年
ご存じキャノンボール・アダレイの大ヒット(作曲はジョー・ザヴィヌル!)。原曲もむちゃくちゃいい。当時はラムゼイ・ルイスなどと並んで「ソウル・ジャズ」の代表ナンバーだったらしい。でも僕がジャズを聴きだした20年前頃には評価はさんざんだった。本とか雑誌を読むと、「単なるポップ」とか「深みがない」とか「シリアスさがない」とか。そういう固いジャズ・ファンは、今でも生息しているだろうけど。まあ確かに連中(異常にヒエラルキーにこだわる)にいわせるとソウル・ナンバーだわな。
今日のヴァージョンは、それこそソウルの固まり、「メイシオ!」。JB'sからPファンクというファンクの王道を突き進んできたアルト・サックス・プレイヤー。90年代に入ってからはソロを次々と出し、ソウル・ファンだけでなく、ジャズ・ファンも唸らせた匠。メイシオがキャノンボールのこの曲を演奏するということは特別なことなんじゃないかと勝手に考える。このアルバムでは、若きニュー・オーリンズのブラス・バンド、リバース・ブラス・バンドを迎え、好き放題吹きまくっている。異常なばかりの盛り上がり。ファンキー宴会。途中でパーラメントの「フラッシュ・ライト」が出てきたり、ファンク・ファンへのサーヴィスも忘れない芸人魂。とにかく楽しい一曲。

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Southern Exposure

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