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今日の一曲"Rock Steady”

ダリル・ホール&ジョン・オーツ『アワ・カインド・オヴ・ソウル』所収、2004年 ホール&オーツの去年のアルバム。3曲を除いて全部カヴァー。フィリー・ソウルを中心にモータウンなどのソウルばっかりのカヴァーである。ホールとオーツに加えて、手練れのベ…

今日の一曲"Ohnedaruth”

アート・アンサンブル・オヴ・シカゴ『バップ=ティズム』所収、1973年、アトランティック フリー・ジャズ再勉強の旅も70年代に入ってきた。よく考えたら、アート・アンサンブル・オヴ・シカゴ(AEC)って、ブリジット・フォンテーヌとやった『ラジオのよう…

今日の一曲"Original Faubus Fables”

チャールズ・ミンガス『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』所収、キャンディド、1960年 ある楽器の不在について。ミンガス(b)、エリック・ドルフィー(as, bcl)、テッド・カーソン(tp)、ダニー・リッチモンド(ds)。そうピアノがないのである。あの同時…

今日の一曲"Lonely Woman”

オーネット・コールマン『ジャズ来るべきもの』所収、アトランティック、1959年 最近、ジャズをよく聴いている。で、オーネット。フリー・ジャズとはいっても、色んな音を聞いてきた僕たちの耳には、さしてフリーとか、アヴァンギャルドとは思えない。普通に…

今日の一曲"My Favorite Things”

ジョン・コルトレーン『マイ・フェイヴァリット・シングス』所収、アトランティック、1960年 コルトレーンはいろいろ好きなのがあるが、アトランティック時代から、インパルス初期ぐらい(『アフリカ/ブラス』とか)が一番好きである。この曲を選んだのは、…

今日の一曲"Dear Old Stockholm”

ポール・チェンバース『ベース・オン・トップ』ブルー・ノート、1957年 昨日書いたチェンバースのリーダー・アルバム。大好きなケニー・バレルとの絡みが素晴らしい。 ジャコとかブーツィーとかフリーとかジョン・エントウィッスルとか、ルイズルイス加部と…

今日の一曲"Billy Preston”

マイルス・デイヴィス『ゲット・アップ・ウィズ・イット』所収、コロンビア、1975年 延々採点とかレポート読みとかをするときには、1コードで延々とグルーヴが持続するものがいい(逆にむちゃくちゃ速くて短いハードコア・パンクでも可だけれど)。フェラ・…

今日の一曲"Persian Love”

ホルガー・シューカイ『ムーヴィーズ』所収、EMI、1980年 以前も紹介した曲。その時は、「クルアーンの詠唱をサンプリングして大丈夫か?」みたいなことを書いていたが、どうやら短波ラジオで流れていたイランの普通の歌らしい。とてもポップで清涼感のある…

今日の一曲"We are Time”

ザ・ポップ・グループ『Y』所収、レーダー、1979年 人生に必要なダブとファンクはすべてポップ・グループ(とクラッシュ)で学んだ。ブリストル出身のこのグループは、ポストパンクのなかで一際精彩を放つ。パンク、レゲエ/ダブ、ファンク、フリー・ジャズ…

今日の一曲"Fade Away"

ニュー・エイジ・ステッパーズ『ニュー・エイジ・ステッパーズ』所収、On-Uサウンド、1981年 ポスト・パンクとレゲエの強烈なミックスである。レゲエからはルーツ・ラディックスやアスワドの面子、ポスト・パンクからはザ・ポップ・グループのマーク・ス…

今日の一曲"Four Enclosed Walls”

パブリック・イメージ・リミテッド『フラワーズ・オヴ・ロマンス』所収、ワーナー・ブラザーズ、1981年 素晴らしきベース奏者、ジャー・ウォブルが抜けたあとのPiL。中学生の時、はじめて貸しレコード屋で借りて聞いたときは、衝撃であった。これがロックな…

今日の一曲"終曲”

Phew『終曲』(シングル)所収、パス・レコード、1980年 インダストリアルな越路吹雪、Phewがワルツで唄う(Phewについては→Phew/Profileを参照)。ゲルニカの戸川純を聞いたとき、彼女のエピゴーネンと思った(まあPhew自身もニコのエピゴーネンと云えるか…

今日の一曲"Hear Nothing See Nothing Say Nothing”

ディスチャージ『ヒア・ナッシング・シー・ナッシング・セイ・ナッシング』所収、クレイ、1982年 久しぶりの「今日の一曲」。三猿といえば、ハードコア・パンクの先駆者ディスチャージである。何故かというと彼らの1stアルバムのタイトルが『何も聞かない…

今日の一曲"I Fought the Law”

デッド・ケネディーズ『ギヴ・ミー・コンヴィニエンス・オア・ギヴ・ミー・デス』所収、オルターナティヴ・テンタクルズ、1987年 二日ほど抜けたが再開。最近、「ええ曲」が続いていたので、路線を変えて、パンク! 原曲は、ソニー・カーティス。ザ・クラッ…

今日の一曲"初夏の香り”

久保田真琴と夕焼け楽団『ハワイ・チャンプルー』所収 細野の盟友、久保田によるハワイアン風の佳き曲。ドラムスは細野。 この曲の試聴サンプルは未発見です。ハワイ・チャンプル-アーティスト: 久保田麻琴と夕焼け楽団出版社/メーカー: インディペンデント…

今日の一曲"ファム・ファタール〜妖婦”

細野晴臣とイエロー・マジック・バンド『はらいそ』所収、アルファ・レコード、1978年 昨日夜BSで見た三人(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)がはじめて揃ってレコーディングした曲。Harry Hosono and the Yellow Magic Band。あやしい・・・。YMOの元々の芯…

今日の一曲"This Masquerade”

ザ・カーペンターズ『ナウ&ゼン』所収、A&M、1973年 カーペンターズ、とくにカレンの歌声については、多く語られているので、とくに付け加えることはない。レオン・ラッセル作のこの曲(ジョージ・ベンソンのヴァージョンもあったな)でも、ソフトなアレン…

今日の一曲"あなたから遠くへ”

金延幸子『み空』所収、URCレコード、1972年 透き通った歌声。「日本のジョニ・ミッチェル」といわれていたのも納得がいく。彼女は、細野晴臣プロデュース、はっぴぃえんどをバックに録音されたこのアルバムだけを遺して、アメリカに旅立ったらしい。その後2…

今日の一曲"ちょいとそこ行くネエチャン”

憂歌団『憂歌団』所収、ショウボート、1975年 ソニーボーイ・ウィリアムソンの"Good Morning Little School Girl"というブルースの古典をカヴァーしたもの。卓越した演奏力と緻密なアンサンブル+妹尾隆一郎のハープで聞かせる。最近の木村は、少し「アジ」…

今日の一曲"Got My Mojo Working”

ジミー・スミス『ガット・マイ・モジョ・ワーキング』所収、ヴァーヴ、1965年 ブルージー過ぎて「正統派」ジャズ・ファンには敬遠されていたオルガン・ジャズ。その一方、モッドやレア・グルーヴ・ファンからは支持された。孤軍奮闘のジミー・スミスが、マデ…

今日の一曲"Gimmie Some More”

ザ・JBズ『フード・フォー・ソート』所収、ピープル、1972年 このところ、コアなジャズ(と謂われているもの)の周りを衛星のように巡る曲を挙げているが、今日はJBズ。勿論、ファンキー大統領(ジェームズ・ブラウン)のバック・バンドである。大学生の頃…

今日の一曲"New Ghost”

アルバート・アイラー『ニュー・グラス』所収、インパルス!、1968年 僕にとって、フリー・ジャズといえば、オーネット・コールマンでもセシル・テイラーでもなく、アルバート・アイラーである。そのブヒョブヒョ音は、中上健二に「破壊せよ、とアイラーは言…

今日の一曲"The Dry Cleaner From Des Moines”

ジョニ・ミッチェル『ミンガス』所収、アサイラム、1979年 ミンガスつながりで、ジョニ・ミッチェル(+ジャコ・パストリアス)のミンガスへ捧げたアルバムから。昨日の曲でミンガスがエリントンに挑戦したように、この曲ではジャコがミンガスに挑戦。サック…

今日の一曲"Take the 'A' Trane”

チャールズ・ミンガス『ミンガス・リヴィジテッド』所収、エマーシー、1960年 昨日を承けてミンガス。いろいろ好きな曲はあるけれど、取り敢えず尺の短いものを選んだ*1。「A列車で行こう」。エリントンに果敢に挑戦するミンガスである。25人編成のビッグ・…

今日の一曲"What's Goin' On - Mervy Mercy Me (The Ecology)”

ラシャーン・ローランド・カーク『ブラックヌス』所収、コレクタブル、1971年 三本銜えて吹く男ローランド・カーク。ミンガスの『Mingus at Carnegie Hall』でも吹きまくっている(また一度ミンガスについては書かなければ)。ジャズ界では際物扱いギリギリ…

今日の一曲"Courtney Blows”

ソウルIIソウル『ヴォリュームII:1990--ア・ニュー・ディケード』所収、ヴァージン、1990年 ファンク+レゲエ+ゴー・ゴー+ヒップ・ホップ+ハウスでグラウンド・ビートとなる訳だが、セカンド・アルバム所収のこの曲では、それにジャズが加わる。タイトル…

今日の一曲"Say No Go"

デ・ラ・ソウル『3フィート・ハイ・アンド・ライジング』所収、トミー・ボーイ、1989年 授業でブレーク・ビーツの例として採り上げた曲。ネタはホール&オーツの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」(これも名曲だ)。このアルバムは、何時聴いても楽…

今日の一曲"Keep on Running"

スペンサー・デイヴィス・グループ「セカンド・アルバム」所収、フォンタナ、1966年 まあ、これからも日録続けようと、若きスティーヴ・ウィンウッドがシャウトするこの曲を選ぶ。「キーポンラニン」。ちょうど僕の生まれ年に発表された曲だし。いろいろ懐か…

今日の一曲"If I Should Fall from the Grace With God"

ザ・ポーグス『墜ちた天使』所収、アイランド、1987年 バンジョーやアコーディオンをバックにシェーン・マガウアンの酔いどれ/やさぐれ唄。アイルランド民謡とパンク・ロックが出会った、いわゆるセルティック・パンクの格好良さといったら! そういえば、…

新人演芸大賞

NHKの新人演芸大賞を見た。大賞は、演芸が麒麟で落語が桂かい枝。両方とも安定感があって、順当なところだと思う。