今日の一曲"Ohnedaruth”

アート・アンサンブル・オヴ・シカゴ『バップ=ティズム』所収、1973年、アトランティック
フリー・ジャズ再勉強の旅も70年代に入ってきた。よく考えたら、アート・アンサンブル・オヴ・シカゴ(AEC)って、ブリジット・フォンテーヌとやった『ラジオのように』しかまともに聴いていない。で、帰り道に、いつものCD屋さん*1に寄って、店長さんにAECのお薦めは?と訊いたら、これを教えてくれた。すでにフリーも含めたジャズの歴史自体がいわば相対化されている。AEC、サン・ラ、生活向上委員会大管弦楽団(生向委)。全部、ポスト=ヒストリーのジャズなのだろうか。
この曲は、音をもてあそぶようなレスター・ボウイのそろから、高速度ビ・バップになり、それが大フリー・インプロ大会へと壊れていく。ちなみに2曲目の『Immm』は、パーカションと声(歌、語り、叫び)だけの曲なのだが、ラスト・ポエッツと非常によく似ている。

Bap-Tizum

Bap-Tizum

*1:麩屋町二条下ルのC's Choice。何回か書いたけれど、リイシューのCD専門店という店。置いてあるのは、ジャズもロックも濃い音楽ばっかり。しかも店長さんは何でも知っているので、いま一番のお気に入りの店である。