墓碑拓本展

大学のギャラリーで今日からはじまった展覧会「http://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/2004/ishi/index.html」を見に行った。ドイツやチェコの墓碑を拓本で取ったもの。面白いのは、展示法。額装や軸装するのではなく、展示写真にもあるように、無表装の拓本をそのままつるしてあるのだ。裏にも回れる。和紙の繊維が撚れているのとか、解れているのとか、また白い部分(彫り込まれた部分)が立体的に凹んでいることとかが見て取れる。つまり拓本というメディアの物質性が前景化されているのである。もう一つ、相当古くからある複製技術としての拓本も興味深い。なかなかいろいろと考えさせられる展覧会であった。