修了発表会

修士の修了発表会1日目。今日は、洋画、日本画、版画、陶芸の学生たち。作品はともかく、人前で自らの作品を紹介する訓練を受けていないので、結構聞くのがつらい。芸術家には言葉は要らないなんて言っていずに、やっぱりしっかり訓練した方がいいと思う。この間の博士課程の発表でもそうだったが。
興味深かったのは、講評における言葉の問題である。僕のような歴史/理論/批評サイドの語り方と制作サイドの語り方には違いがあるだろうことは予想していたし、実際その通りであるのだが、それよりも分野間での差異が相当あることに興味を覚えた。洋画は洋画、日本画日本画の言葉を話すのである。そしてそれらは重複することもあるが、相当な温度差があるのだ。まさに言語ゲーム。という僕も、もちろん芸術学や視覚文化研究の言葉を話しているので、同じようなものだが。