シュティルフリート

時間を見つけて、以前id:mika_kobayashiさんに紹介して貰ったhttp://www.jcii-cameramuseum.jp/p-events/20050201.htmに出かける。シュティルフリートは横浜写真初期のオーストリア人写真師。まとまって展示されるのははじめてだろう。先行するフェリックス・ベアトとそれほどスタイルに違いはないが、比較的構図的に破綻がないような気がする。彩色されたものもいくつか出ていたが、これは後の日下部金兵衛などのものとは違い、おそらくは顔料で塗り込めてあって、粗いといえば粗いし、下手といえば下手なのだが、細部を見ているとまったく写真なんだか水彩画なんだかわからなくなって面白い。
吃驚したのは、マンモス・プレートといわれる巨大なプリント。400x500mmくらいのもの(ほぼ全紙サイズ)もあった。当時はまだ引伸し技術はなく、全てが密着焼きだから、当然ネガもその大きさである。でかっ。当然カメラも巨大であったわけで、笑うくらい大きなカメラで撮っていたようである。

おとなりの日本カメラ博物館(→http://www.jcii-cameramuseum.jp/index.htm)にもはじめて行ってきた。ジルー・ダゲレオタイプ・カメラをはじめ色々あって面白かった。企画展として「キャノン」展が開催されていて、(初代のキヤノンカメラミュージアム、格好いい)に、僕が子供の頃によくあった110のカセット・フィルムを入れるタイプのコンパクト・カメラ(キヤノンカメラミュージアム)も展示されていた。こんなのあったなと懐かしかった。うちにあったのは、これではなく、コダック製の奴だと思うけれど。子供でも楽々フィルム交換。