パチンコの音風景

musicというよりはsoundの話。近頃のパチンコ屋のサウンドスケープの凄まじさは、筆舌に尽くしがたい。一年に数回しか行かないけれど。昔、散々やっていたときもうるさいにはうるさかったが、それでも当たったときの電子音、間断なき銀玉の触れあう音、有線の演歌、大当たりが出た時のアナウンスというのが適当に混じり合って、それぞれを聞き分けることが出来た。ところが今や音楽(これが椎名林檎とかに変わっている。昔は日野美佳とかだったのに)やアナウンスなどは、全てパチンコ本体の発する電子音(あるいはサンプリング)に埋もれてしまっている。あちこちで猪木が「元気ですか〜」とか言っていたり、「イノキ・ボンバイエ」が流れたりしているが、それらが何十台も同時に流れているから訳が分からない。しかも電動台の低音ノイズが腰に響いてくる。どんなミュージック・コンクレートやノイズ・ミュージックより凄いかも知れない。だんだん神経が麻痺してくる。ちなみに今日は、http://www.heiwanet.co.jp/latest/inoki_pachi/inoki_pachi.htmlという台をはじめてやった。大笑い。猪木の声で「元気ですか〜」とか「1,2,3,ダーッ!」とか「元気があれば何でもできる」とか言うし、球が詰まった時の「球を抜いてください」まで猪木の声のサンプリング。辻よしなりのアナウンスまで入る。サンプリング技術の進み方は凄いな。サンプラーの初期の機械イミュレーターは、1台数千万とかしたらしいのに、今やパチンコ台にくみこまれている。