肖像画?

アンディ・ウォーホルの《リズ》が13億円で落札されたらしい→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050512-00000086-kyodo-soci。価格そのものは、とんでもない額だが、そこに引っかかった訳ではなく、「ポップアート画家アンディ・ウォーホルが制作した米女優エリザベス・テーラーさんの肖像画「リズ」」という記述。確かに、リズという像主を対象として表象されたものだから、一種の「肖像イメージ」であり、版画も「画」だから問題はないわけだが、「肖像画」とストレートに書かれると違和感を覚えてしまう。やっぱり、ウォーホルのものは、ある特定の個人の顔を描いたイメージであるが、「肖像画」ではないところがミソなわけだし。NYタイムズの記事はこちら→Andy Warhol's 'Liz' Brings $12.6 Million at Sotheby's Sale - The New York Times
上記の文章を書いているとき、「うぉーほる」と入力したら、ATOKが「ウォー彫る」と変換したことで思い出したこと。大昔、A6サイズであった頃の『宝島』誌で、誰か(安西水丸だったか、湯村輝彦だったか)が「安藤魚彫(あんどう・うおほる)」と称して、粗い掘りの板目木版画で、ウォーホルのキャンベル・スープのように魚を並べたイメージを載せていた。笑った記憶がある。
そういえば、こんなニュースも→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050512-00000153-kyodo-soci。なんぼで売れるんだろう。