ロバート・ジョンソン

悪魔に魂を売り渡す13の方法

悪魔に魂を売り渡す13の方法

日本のミュージシャンによるロバジョンのカヴァー集。小出斉、吾妻光良など、もう日本のブルース・シーンをまさに作ってきた御大たちの演奏はもちろん言うことナシ。内田勘太郎のソロ・ギターはまさに名人芸である。で、僕が最近ブルースを余り聴かないせいか、よく知らない人たちも多いが、彼らもいい。MAD-WORDsとか。さらにナツカシイ名前も。ナポレオン山岸。元ファントム・ギフトだって。インダストリアル・サイケデリック・ブルースになっている。
で、何と言っても吃驚したのが、Blues Lionというバンド。下山淳(元ルースターズ)と奈良敏博サンハウス)を従えるは、柴山俊之! 元サンハウスのうたうたい、「キク」様である。あの色気というか毒気のある声がサンハウスの時のままであることに驚く。アレンジも、「朝一番の電車で帰ろう」を思わせる。途中で倍転してスラップ・ベースがばちばちいう高速ブギに。いやぁ元気だな。ヴェテランのすごみ。