透かし彫り

morohiro_s2006-05-08

ある仕舞屋〔しもたや〕の表の欄間の透かし彫り。松、鶴など吉祥文様が彫られている。こういうのは、あまり見たことがない。昔、何か商売をやっていた家なのだろうか。
「仕舞屋」とは、今では単に商売をやっていない普通の店を指すけれど、本来は商家が営業を止めて、普通の家になったのを、「商売を仕舞うた家」→「しもうたや」→「しもたや」となったという(音便が京都弁なのがおかしい)。昔の京都の町中では、多くの家がいわゆる職住一致だったから、却って仕舞屋が珍しかったのだろうか。
そういえば、「町家」ブームだけど、町家といっても「店屋」と「仕舞屋」では当然、昨日も違えば、様式も違うので、十把一絡げに「町家」と言ってしまうのは如何なものかというのを誰かが言っていたのを聞いたか読んだかして、成る程と思ったことがあったなぁ。