セニョール・ココナッツ

プレイズYMO(初回限定生産)

出た！　以前（Kraftwerk補遺二題 - 蒼猴軒日録）でも書いたマンボやチャチャチャ（＋エレクトロニカ）でクラフトワーク（『German Dance (クラフトワーク・カバーズ)』）や《スモーク・オン・ザ・ウォーター》--"Humo En El Agua"だって--（『FIESTA SONGS』）のカヴァーをやったりする抱腹絶倒のセニョール・ココナッツの新譜。ついにYMO。ホソノ、タカハシ、サカモトのお三方もそれぞれ参加している。
しかし、笑えるだけじゃなくって、かっこうよく仕上がっているのが見事。《ビハインド・ザ・マスク》なんて、素直に気持ちいい曲に仕上がっている。マーティン・デニーのオリエンタリスト・ムード・ミュージックをYMOがネタとしてのセルフ・オリエンタリズムでカヴァーした《ファイアークラッカー》が今度はラテンになってしまって、捻りすぎて訳分からん。
ちなみにセニョール・ココナッツ（正確には「セニョール・ココナット」だけど）は、ドイツ出身でチリで活躍するテクノ系ＤＪ、アトム・ハートによるプロジェクト。う〜ん、インターナショナル＆ハイブリッドだなぁ。考えてみたら、このプロジェクト自体、『はらいそ』（ハリー・ホソノとイエロー・マジック・バンド）からイエロー・マジック・オーケストラ結成に至るコンセプトと非常に共通するものがあるのかもしれない。

内ジャケはこんな風。

「増殖」してる。細かっ。

ファイヤークラッカーの道筋

ベリー・ベスト・オブ・マーティン・デニー

イエロー・マジック・オーケストラ