オキナワのイメージ
速見健朗氏によるブログのエントリ、「http://mirror-ball.net/2006/07/post_73/」が非常に面白く(http://mirror-ball.net/2006/04/1_1/も参照)、さらに今年度の終わりに沖縄で、観光と視覚的イメージというお題で集中講義に呼んでいただいていることもあり、沖縄の視覚的表象について資料を集めてみようと思い立った。前期の講義の一部で、マーティン・デニーとYMOを題材にオリエンタリズムについて扱ったときに、少し細野晴臣〜久保田真琴ラインによる沖縄音楽の「発見」についてもゆっくり考えてみないと、と思ったこともある。
とりあえずは多田治氏(http://d.hatena.ne.jp/tada8/)編著のこの二冊から。
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沖縄に立ちすくむ―大学を越えて深化する知 「ちゅらさん」「ナビィの恋」「モンパチ」から読み解く〈沖縄〉の文化の政治学
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速見氏のエントリにもあるように、沖縄イメージの構築が、ハワイのイメージにあるとするなら、山中速人氏(YAMANAKA RESEARCH OFFICE)によるハワイ論ももう一度押さえておかなくては。『観光人類学』に所収されている「メディアと観光――ハワイ楽園イメージの形成とメディア」は既読だが、ほかに『イメージの「楽園」―観光ハワイの文化史 (ちくまライブラリー)』というのもあった。
東松照明も関わってくるかな? id:Arata君、ネタあったらよろしく。
しかし、この問題、「リゾート」とは、って問題から、「民俗」の問題や、さらには「南島イデオロギー」(@村井紀『南島イデオロギーの発生―柳田国男と植民地主義 (岩波現代文庫)』)の問題まで含む、相当幅広いものになりそうで、少しびびる。