訃報:井田照一

美術家、井田照一さんが一昨日亡くなる。
両親が親しかったこともあって、昔から存じ上げていた。
NYのジャパン・ソサエティー・ギャラリーで少し働いていたとき、所蔵作品の整理をしていたら、井田さんの作品も沢山出てきた。若いときのもので、豚がピンク、青などで表象されている、スーパー・ポップな作品だった。池田満寿夫さんと展覧会が行われたようで、そのパーティの写真も。なんか髭で長髪でウェスタン・ジャケットで、ティン・パン・アレイのころの細野晴臣みたいな格好でぶっ飛んでいて素敵だった。
近作での、絵画、版画、彫刻などの境界を飛び越え、紙、石などのマテリアリティに注目して、モノの表面にひたすら迫っていくような作品しか知らなかっただけに、若き日のどポップさに吃驚した。一度、その辺りの変化がどのようにして起こったのかについても、お訊きしたかったが。