アラン・トゥーサン

Southern Nights

Southern Nights

昔聞いた時は、「趣味のいい音だな」と思いながら、あまりピンとこなかったんだけど、今聞き直してほとほと感心している。
とにかく不思議な音である。トゥーサンといえば、ザ・ミーターズと組んで、セカンド・ライン・ファンク(セカンド・ライン - 蒼猴軒日録参照)を、いわば創りあげた人で、その人のソロ・アルバムだっていうんで、ミーターズとか、リー・ドーシーみたいなイナタいどファンクを期待して聞いてみたら、これが全然違う。むしろヴァン・ダイク・パークスとか、ザ・バンドとか、リトル・フィートとかの文脈に入れた方が収まる感じ(実際、後の2バンドとは実際に絡んでいる訳だが)。さらにいえば、ビートルズだったり、スライ・ストーンだったりまで連想させる。「黒人性」みたいなものを期待して聞いたら、見事にスカされたってなところだった(多分、その辺で「ピン」とこなかったんだろうな)。


ザ・リヴァー・イン・リヴァース(初回生産限定盤)(DVD付)

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で、こんなのが出ていたので、買ってみる。一曲だけ聴いたけど、面白い。