今和次郎と民家研究

中谷礼仁さんによる今和次郎論の連載第一回「民家における非田園的なもの――今和次郎『日本の民家』再訪によせて」(『10+1 No.43 特集 都市景観スタディ―いまなにが問題なのか?』に掲載)を入手(この連載の概要および第一回の冒頭部分は、アセテート編集者日記 | Maintenance Modeで読める)。


今和次郎については、これまでどうしても考現学に注目が集まりすぎていたきらいがある。僕自身も含めて。でも、この間、学生達の前で今和次郎について喋る機会があって、その際に岩波文庫版の『日本の民家 (岩波文庫)』を読み直していたら、民家研究がどうやら重要なんじゃないかという気がしてきた。そんな時になんとタイムリーな!


そういえば、川添登今和次郎―その考現学』で、今による「建築外の建築」という概念に出逢い、これは面白いと驚喜していたら、それをまさに表題に挙げた文献もあった。見落としていた。遺憾。こないだ入手。


80年代の川添氏や藤森照信氏らに続き、もう一度、今の読み直しが行われている模様。面白くなってきそう。見守っていきたい(というか一枚噛んでいきたい)。