ストリート・キッズ

ここんとこ(と言っても一作目の翻訳が出たのはもう10年くらいまえ。*1の翻訳ミステリーのシリーズでは、「フロスト」シリーズと並んで、圧倒的に面白かった、ドン・ウィンズロウの「ストリート・キッズ」シリーズがついに完結。

砂漠で溺れるわけにはいかない (創元推理文庫)

砂漠で溺れるわけにはいかない (創元推理文庫)


ストリート・キッドのニール・ケアリーが、「義父」と出逢い、路上から抜け出す。そして、「義父」の関係から、東部のエスタブリッシュメントの権益を守る「同朋会」なる組織の世話になることになって、その組織のために働く。ニールは同朋会の金で、育ち、コロンビア大の大学院まで行って、英文学研究をしてるんだけど、なんかあると「父さん」にいきなり呼び出されて、いやいやながら探偵の仕事をさせられる……っていう話。ハードボイルドなんだけどさほどマッチョじゃないあたり、なかなか考えてある。

これでシリーズ全巻翻訳なる↓
ストリート・キッズ (創元推理文庫)仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)高く孤独な道を行け (創元推理文庫)ウォータースライドをのぼれ (創元推理文庫)砂漠で溺れるわけにはいかない (創元推理文庫)

*1:この年になると、10年前くらいまでは「最近」って言ってしまう