ストリート・キッズ
ここんとこ(と言っても一作目の翻訳が出たのはもう10年くらいまえ。*1)の翻訳ミステリーのシリーズでは、「フロスト」シリーズと並んで、圧倒的に面白かった、ドン・ウィンズロウの「ストリート・キッズ」シリーズがついに完結。
- 作者: ドンウィンズロウ,Don Winslow,東江一紀
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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ストリート・キッドのニール・ケアリーが、「義父」と出逢い、路上から抜け出す。そして、「義父」の関係から、東部のエスタブリッシュメントの権益を守る「同朋会」なる組織の世話になることになって、その組織のために働く。ニールは同朋会の金で、育ち、コロンビア大の大学院まで行って、英文学研究をしてるんだけど、なんかあると「父さん」にいきなり呼び出されて、いやいやながら探偵の仕事をさせられる……っていう話。ハードボイルドなんだけどさほどマッチョじゃないあたり、なかなか考えてある。
*1:この年になると、10年前くらいまでは「最近」って言ってしまう