写音機
- 作者: 加藤玄生
- 出版社/メーカー: ショパン
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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[ ゜皿゜]人(・∀・ ) 機械と人間の共栄ブログで紹介されていて購入。
2章の蓄音機の歴史、3章の蓄音機の日本への紹介が、コンパクトにまとまっていて重宝しそう。
いろいろ面白いネタ満載の本だけど、とくに興味深かったのは……
- エディソンのフォノグラフに続いて、ベルがグラフォフォンを開発=って名前ひっくり返しただけやん。しかし、エディソンとベルって全く名勝負数え歌だな。
- ベルリナーがはじめて実用化した円盤に音を刻むやり方は、蠟を塗って、それを針の振動で引っ掻いて、腐蝕されるというもの=まったくエッチング技術そのまま。
- 日本に紹介された当初は、「蘇音機」、「撮音機」とか「写音機」とも訳された=「写真」の翻訳と一緒に考えたら面白い。
- 浅草奥山では、蓄音機(ひとりでものをいうきかい)の見世物が行われたらしい=どういう反応だったんだろう
などなど、いろいろ。
著者は、蓄音機/SP盤コレクターで、コレクション・ネタとしても面白い。