ミーン・マシーンとコンチネンタル・キッズ
記憶を辿ると、↑の封鎖された路地の奥には、かつて、僕が高校生だった頃、「ミーン・マシーン」というパンク喫茶(!)があった筈。店番はパンク兄ちゃん(よくディスチャージとかエクスプロイテッドとか掛けてた)と黒づくめで前髪垂らしたニュー・ウェーヴ兄ちゃん(入っても無言で、ニナ・ハーゲンかなんかの曲に合わせて一心不乱にカリンバを弾いていたのが忘れられない)の時があったっけ。席数はカウンター6席くらいのみ。全部で1坪くらいの大きさで、ストゥールに坐ったら後ろの壁にもたれかかれるくらい。ゴキブリが壁を這い、鼠が時々足下を疾走するという環境。
一度、学校帰りにそこでコーヒーを飲んでいたら、扉が開いて入ってきたのは雲つくばかりの大男。トロージャン・タイプのモヒカンを横に垂らしている(パンクスの日常ね)。知る人ぞ知るコンチネンタル・キッズのギタリスト、京都パンクの重鎮、しのやんであった。僕を見下ろして一言、「兄ちゃん、不良か?」。「そりゃあんたや」なんて不遜なツッコミを入れられる訳もなく、「ちゃいますよ〜」と震え声。そんな狭い店なんで出る訳にもいかず、みょうにしゃちほこばって空のコーヒー・カップをいじくってたということを思い出した。
そういや、コンチネンタル・キッズ、格好良かったな〜(コンチについての説明はhttp://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD1150417/index.html)。一度、京大西部講堂で見たことある。しのやん、フルアコのギターを思いっきり歪ませるもんだから、フィードバックしまくって強烈。ベースの蘭子さん、むっちゃ格好良かったな。97年に亡くなったらしい。他にアレルギーとか原爆オナニーズとかゼルダも出てたっけ(åw̱ëの1983年5月1日の項にある「Great Rock'n Roll Swindle」ってイヴェントがそうだと思う)。なかなか豪華な面子。観客は、イカツイ兄ちゃん姉ちゃんばっかりだった。
しのやんは、コンチの前、SSってバンドにいて、東京ロッカーズの映画にも出ていた。そんときはスキンヘッド。ハードコア・パンクがまだ出てくる前で、世界最速という話。
Impossibles! 80’s JAPANESE PUNK&NEW WAVE
- アーティスト: オムニバス,サボテン,ノンバンド,すきすきスウィッチ,ザ・ラビッツ,アーント・サリー,コクシネル,突然段ボール
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2002/11/21
- メディア: CD
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このアルバムについてはNo Wave - 蒼猴軒日録で書いたことがあるけど、80年代日本のアンダーグラウンドなパンク/ニュー・ウェーヴ/オルタナティヴの重要なバンドがずらっと入ってて、面白いので、若い人たちにも聴いてみてほしいなと思う。ちなみに収録されているバンドは、ザ・スターリン/ザ・ラビッツ/あぶらだこ/吉野大作&プロスティテュート/午前四時/コクシネル/サボテン/NON BAND/突然段ボール/アーント・サリー/スーパーミルク/P-MODEL/Shampoo/すきすきスウィッチ/ゲートボール/ザ・コンチネンタル・キッズ/スタークラブ/アレルギー/E.D.P.S/フールズ/マッスル・ビート/ヤプーズ。すごいっしょ。
コンチネンタル・キッズをアマゾンで検索したら、↓がCDで出てた。思わずカートに放り込む。
- アーティスト: ザ・コンチネンタル・キッズ,RANKO,JUN SHINODA
- 出版社/メーカー: いぬん堂
- 発売日: 2002/10/25
- メディア: CD
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しのやん。今でも現役で活動しているらしい。店も経営しているとのこと。ナフ・リスペクト。