陶磁タイルの受容

こないだ、ドクターのゼミで、ある学生がタイルというものに興味があるって話をしたので、近代日本の家におけるタイルの受0容――流しとかトイレとか風呂場とか――って調べたら面白いんとちがう?ってコメントをしたんだけど、とりあえず自分でも調べてみようと思った。


まず、INAX社が以下のようなミュージアムをやっているらしい。

場所は常滑常滑には一度行ったことがあるけど、道のあちらこちらに土管が建材として流用されていて面白かった。タイルにしても土管にしても、建材としての陶磁ってのは、美術史系の陶磁史からはすっぽりと抜け落ちるもんで、これは追求のしがいがあるような気がする。


こんな本も出している。早速発注。

世界のタイル・日本のタイル

世界のタイル・日本のタイル

  • 作者: 小見康夫,宮崎興二,吉村典子,世界のタイル博物館
  • 出版社/メーカー: INAXo
  • 発売日: 2000/11/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このショップでもいろいろ文献が


論文は?と検索してみたら、問題は「タイル」で引くと「スタイル」が引っかかってしまう……。でもいくつか見付けた。

あっ、こんな展覧会もやってたのか。こないだ行ったのに、気付かなかった。


タイルの釉薬の独特のツヤがどのような言説とともに受け入れられたか――おそらく「衛生」言説やモダニティの問題、あるいは近代的感覚の問題などと関わってきそう。「文化的制作物」としてタイルを捉えてみたら面白いと思うんだけど。