山端駅

morohiro_s2007-06-20

叡電宝ヶ池駅の駅名表示が剥がれ、その下から旧駅名の「やまばな」が(電車内から撮ったのではっきりとしないが)。書き換えられた過去がぺろりと顔を覗かせたよう。



以前、京都府総合資料館に文献を探しに行ったとき、たまたま「嵐電と京都の路面電車」という小展示が行われており、そこで吉田初三郎の「鞍馬電鉄沿線名所図絵」という鳥瞰図が展示されていたのを見た(ここにイメージが→鳥瞰図の世界。1928年のものらしく、当然、木野駅二軒茶屋駅の間にはなにもない京都精華大前駅が出来るのは、1989年のこと→京都精華大前駅 - Wikipedia
もう一つ、気付いたのは、叡山本線鞍馬線の分岐点に宝ヶ池駅がなく、その代わり山端駅というのがあったこと。山端とは、鯖街道とも呼ばれる若狭街道沿いの京に入る手前の集落名。今は市街地とつながっているが、江戸期の東山名所図で、独立した集落として描かれていたのを見たことがある。
調べてみると、1954年に駅名を変更したらしい宝ヶ池駅 - Wikipedia。「宝ヶ池」駅といいながら宝ヶ池からは少し距離があるので、変な名前だなとは思っていた。山端駅の方が確かにしっくりくる。しっかりとは調べていないが、50年代から宝ヶ池公園の整備(それ以前は京都競輪場があったらしい)が始まったようで、それにともなう名称の変更だったんだろうか。


例によって、鉄道関係は無茶詳しいウィキペディアを参照のこと→叡山電鉄 - Wikipedia