呉服橋アーケード

山口昌男「敗者」の精神史〈上〉 (岩波現代文庫)』を読んでいたら、震災後に日本橋から呉服橋に向かう辺りに「呉服橋アーケード」というものができたという記述があった。清水正己『商売世界見物』(誠文堂、1924)という本がソースらしい。これは果たして日本初のアーケード/パサージュなんだろうか。いちど調べてみなくては(ググっても全然引っかからなかった)


ほかに面白かったのが、十字屋というのが、原胤昭が洋書屋で、銀座に店を出し、「舶来文化」を象徴する存在であったということ。へぇ〜と思い、検索してみると、やっぱり京都のレコード/楽器屋の前身だった→http://www.jeugia.co.jp/ir/report/history2.html。第4回内国博がきっかけで京都に来たらしい。原胤昭といえばクリスチャンで、日本初の監獄教誨師となった人。山風の『明治十字架』の主人公として登場する(この小説、むっちゃおもろいよ)。
明治十手架〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈13〉 (ちくま文庫)明治十手架〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈14〉 (ちくま文庫)