『歴史がつくった偉人たち』

2007-07-16で紹介されていて、興味を持ち購入。小田中氏のいうように「偉人がつくった歴史」ではなく、「歴史がつくった偉人」であるところがミソ。パリはセーヌ左岸の「偉人」たちを追悼する汎神殿パンテオンの歴史を18世紀から現代まで追いながら、啓蒙思想と「偉人」の顕彰、いくつもの革命と公民/国民の創出、記憶と追悼などさまざまな問題を検証していく。非常に興味深い本。多分、ヤスクニの話とも併せて考えていくと面白いだろう。