日本一のピラルク男

随分前に発注かけたのが、忘れた頃に届く。

はにわ

はにわ

和太鼓奏者にして、パーカッショニスト仙波清彦をリーダーとして作られたビッグ・バンドのデビュー・アルバム(1983年)。邦楽+フリー・ジャズ+テクノ/ニュー・ウェーヴ+レゲエ/ダブっていう無茶な組み合わせで、坂田明のWhahahaの延長線上の音って言ったらいいのかな(メンバーも被っているし)。和太鼓をドラム・セットにくみ上げた仙波を中心に、フリー・ジャズ系(坂田明中村誠一原田依幸)、フュージョン系(久米大作村上秀一、川端民夫、青山純橋本一子)、ニュー・ウェーヴ系(千野秀一小川美潮)に三味線とか笛とか太鼓とか。フュージョンから拡大して、なぜかフリー・ジャズ系をも巻き込んでいった80年代ベター・デイズ・レーベル
日本の楽器を使いながらも、変に日本回帰していないところがいいね。和太鼓とドラムスとほかのさまざまな打楽器が等価に強烈なリズムを刻む。小川美潮橋本一子、レイチの三人娘がなぜかナース服着てるし。


久しぶりに聴いたけど、一曲目のインド民謡にヘンな歌詞をつけた「ちゃーのみ友達スレスレ」はやっぱええ。「今夜、つけものつけておくから、遊びにいらしてあいじ/何度きたってまちがーえちゃう、むずかしいこのみーちはあいじ」って、ところで「あいじ」ってなんや? 「ほーほーほーりー あーいーじ」だし。
曲のタイトルがまた素敵。「ちゃーのみ友達スレスレ」、「日本一のピラルク男」、「こぶしの怠り」、「うーん、こわいの」、「目下の叫び」、「極楽ルムバ」、「潮風の芸者衆、「沖のてずるもずる」、「ようやく I Love You」、「めだか」。ちょっと『ビックリハウス』的だけど。
とくに「日本一のピラルク男」がええね。そう名乗りたいもんや。


仙波氏は、もちろん今でも活躍中→å”g´•Fƒz[ƒ€ƒy[ƒW Semba Kiyohiko Home Page