スラ=ロビ、というかビル・ラズウェル

久しぶりに聴く。

Rhythm Killers

Rhythm Killers


スライ&ロビーのアルバム。ブラック・ウフルのサポートで世界に打って出たあとのアルバム。レゲエ色は一切なく、硬質なファンク・ナンバーが並ぶ。スライ&ロビーのアルバムというよりは、プロデューサーのビル・ラズウェルのアルバムって言った方がいいのかな。もちろん、スラ=ロビのリズムの強力さは言うまでもないけど。

オハイオ・プレイヤーズの《ファイアー》やアラン・トゥーサンの作った《イエス・ウィ・キャン・キャン》のカヴァーが秀逸。


なんちゅうても、参加メンバーが、ラズウェル人脈の広さを物語る。ブーツィー・コリンズ、バーニー・ウォーレル、ゲイリー・マッドボーン・クーパーといったPファンク勢、ラメルジー、DST(「ロック・イット」でレコードをこすってた人)といったヒップ=ホップ勢、レゲエからはシャインヘッド。そこまでだと、ブラック・ミュージック系でまあ分からんでもないけど、そこにヘンリー・スレッジルなんてフリー・ジャズ系の人間まで入ってくるのが、流石ラズウェル。


フリー・ジャズからパンクからファンクから、アンダーグラウンドから大メジャーまで、何でも相手にしていていたこの頃のビル・ラズウェルの仕事は、もう一度確認してみたいところ。