日本におけるR&B/ソウルの受容史

「Soul/Funk Best 100」特集だっていうので、久しぶりに『レコード・コレクターズ』誌を買った。ベスト100も面白かったけど、その特集に寄稿されていた湯浅学「愛と革命のディープ・リスニング――日本におけるソウル/ファンク聴取の歴史」(『レコード・コレクターズ』339号、2008年3月、70-75)が、えらく面白かった。レイ・チャールズが「黒人ロック・スター」と紹介されていた50年代末から、ブリティッシュ・ビートの影響下のグループ・サウンズ人気の中での「R&B」というジャンルの認知/普及。そしていわゆる「ニュー・ソウル」に関する論争や、日本独自編集のコンピレーションの登場などが、濃い「ソウル・マニア」たちの「奮闘」とともに語られる。
R&B/ソウルのみならず、こうした西洋のポピュラー音楽の日本での受容という問題は、もっと追求して考えていくと面白いことが色々沸きだしてきそうな問題である。

レコード・コレクターズ 2008年 03月号 [雑誌]

レコード・コレクターズ 2008年 03月号 [雑誌]