『異星の客』

消費者運動家、ラルフ・ネーダーがまたまた合州国大統領選に出馬ってんで、思い出した本がこれ。

異星の客 (創元SF文庫)

異星の客 (創元SF文庫)


なんでネーダーと『異星の客』かっていうと、なんか両者が関係があるってのを読んだような気がするから。でも、ネットでいろいろ探してみても、両者の関係については全然言及がない。なんでそう思ったのだろう? 創元文庫版の解説か何かにかいてあったような気がするんだが……。現物が見あたらないので分からない。
でも、この本が出たのが61年で、ネーダーが活躍し出すのはもう少し後だろうから、やっぱり勘違いか。


しかし、この本ははまったな。『宇宙の戦士』とか、反動的でタカ派イメージが濃く敬遠していた(『夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))』など初期のものは別ね)ハインラインがこんな小説を書くとは、て感じ。
内容は→異星の客 - WikipediaStranger in a Strange Land - Wikipediaは当然もっと詳しい。ジェンダーセクシュアリティ批評からの批判もきっちり書いてある。

 
原題もいい。Stranger in Strange Land。StrangerとStrange。「見知らぬ」と「奇妙」のダブル・ミーニングなんだろうな。しかしこりゃ訳しにくい。『異星の客』は、苦心の訳か。


ところで宗教絡みのSFで思い出すのはこれ。ボコノン教、大好き。


異星の客』と読後感が近いのはこっちの方だけど。

邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)

邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)

邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫)

邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫)


あと、ずるずる横滑りするけど、原題からの連想からか、このアルバムを思い出しながら読んだ。

Strange Days

Strange Days

時代的にもまあまあ合うし。久しぶりに聴こうっと。